デイヴィッド・L・ニューマン(David L. Neumann)の論文一覧:人の心を調べていたら、ついでに私たちの毎日まで解説しはじめた論文たち
デイヴィッド・L・ニューマン(David L. Neumann)のプロフィール
デイヴィッド・L・ニューマンは、ざっくり言うと「人の心って、結局どう動いているの?」を、かなり本気で追いかけている心理学者です。現在はオーストラリアのグリフィス大学(Griffith University)のSchool of Applied Psychology の教授として活動しており、研究の中心には、学習やパフォーマンスの心理学、そして知覚や認知のはたらきが現実の行動にどう影響するか、というテーマがあります。つまり、心の中の見えない歯車を調べながら、スポーツや日常行動みたいな「実際の場面」にまで話をつなげていくタイプの研究者です。
しかもこの方、研究テーマがなかなか幅広いです。セルフ・コンパッションや自己肯定感のような「自分との付き合い方」に近いテーマにも関わりつつ、スポーツ心理学、注意の向け方、VRの活用、日常生活でのストレス反応などにも手を伸ばしています。いわば、「心の研究室」にいるのに、机の上だけで終わらず、競技場やスマホの中、さらには日々のしんどさの現場にまで出張してくる研究者、という感じです。
経歴としては、クイーンズランド大学でPhDを取得し、その後、西オーストラリア大学で博士研究員(ポスドク)を務めたことが公開情報から確認できます。なので、ただ「今ここにいる教授です」というだけでなく、ちゃんと研究の道をこつこつ積み上げてきた人なんだな、というのが見えてきます。肩書きだけが先に歩いている感じではなく、研究歴そのものがじわっと厚いタイプです。

1.『短時間の自己肯定感・セルフコンパッション介入はどちらが効くのか-その場の身体への不満と、自分をよりよくしたい気持ちをめぐる比較研究』ロビン・L・モフィット、デイヴィッド・L・ニューマン、シャノン・P・ウィリアムソン(2018)
Moffitt et al. (2018),『Comparing the efficacy of a brief self-esteem and self-compassion intervention for state body dissatisfaction and self-improvement motivation』
「鏡を見て、なんか今日の自分いまいちかも……」となったとき、効くのは“もっと自分を好きになること”なのか、それとも“自分にやさしくすること”なのか。そんな、地味に気になる勝負をしてくれた論文です。しかも短い介入で比べているのが面白いところ。自己肯定感とセルフ・コンパッション、似ているようで働き方はけっこう違うらしい。体への不満はどう変わるのか、向上心はしぼむのか、それとも保たれるのか。読むと、「自分を励ます方法、雑に選んだらあかんな」とちょっと背筋が伸びます。

