ルイーズ・ワシルキウ(Louise Wasylkiw)の論文一覧:心の中をのぞいたつもりが、人間関係の空気まで読まされる論文たち

ルイーズ・ワシルキウ(Louise Wasylkiw)の論文を読む女性
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ルイーズ・ワシルキウ(Louise Wasylkiw)のプロフィール

ルイーズ・ワシルキウさんは、カナダの心理学者で、マウント・アリソン大学の心理学分野で活動してきた研究者です。社会心理学やパーソナリティ心理学寄りの視点を持ちながら、とくに「自分をどう見ているか」「自分にどう接するか」といった、心のなかなか繊細なところを研究している人として知られています。たとえば、セルフ・コンパッションとボディイメージの関係を調べた研究では、「自分にやさしい人ほど、見た目に振り回されにくいのでは」という、なんとも現代人の急所をつくテーマに取り組んでいます。

研究テーマは、セルフ・コンパッション、自己評価、ボディイメージ、ストレスやバーンアウトなどが中心です。つまり一言でいうと、「心がしんどくなるポイント」と「そこから少し楽になるヒント」のあいだを、まじめに、でも人間くさく見つめている研究者、という感じです。2022年にも、大学職員のストレスや燃え尽きにセルフ・コンパッションがどう関わるかを扱った論文を発表しており、関心の軸が一貫していることもうかがえます。

もう少しやわらかく言うなら、ルイーズ・ワシルキウさんの研究は、「もっと頑張れ」ではなく、「そんなに自分をいじめなくていいのでは」と、学問の顔をしながらそっと言ってくるタイプです。読んでいると、論文なのに妙にこちらの生活へ近づいてくる感じがあるんですね。見た目の悩み、自己評価の揺れ、仕事の消耗感。そういう、誰にも少しずつ覚えのある場所に、心理学の明かりを当てている研究者だと言えそうです。

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)

1.『大学生女性におけるセルフ・コンパッションとボディイメージのつながりを探る』ルイーズ・ワシルキウ、アナ・L・マッキノン、アレカ・M・マクレラン(2012)

Wasylkiw et al. (2012), Exploring the link between self-compassion and body image in university women

「見た目が気になる…」と鏡の前で心がざわつく日、ありますよね。Wasylkiwらの2012年の研究は、大学生女性を対象に、自分にやさしくできる人ほど体へのこだわりや体重・体型への不安が少なく、自己肯定感とは別の形でその効果が見られることを示しました。つまり、美しく見える方法の前に、自分を責めすぎない心のほうが案外だいじかもしれない。そんな発見がのぞける一本です。

阿部牧歌(管理人)
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この論文の要約を読む
【論文要約】自分へのやさしさは見た目の悩みにどう関わるのか? セルフ・コンパッション研究からわかった意外なしくみ
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