ジョセフ・チアロッキ(Joseph Ciarrochi)の論文一覧:心の取り扱い説明書を探していたら、いつのまにか人生のクセまで見えてくる論文たち

ジョセフ・チアロッキ(Joseph Ciarrochi)の論文を読む女性
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ジョセフ・チアロッキ(Joseph Ciarrochi)のプロフィール

ジョセフ・チアロッキさんは、ひとことで言うと、「こころの苦しさを研究していたら、気づけば“どう生きると人はしなやかに強くなれるのか”まで追いかけていた心理学者」です。アメリカのデンバー生まれで、心理学を学び、のちにオーストラリアで研究と教育の仕事を続けてきた人物として確認できます。過去の経歴では、ピッツバーグ大学で博士号を取得し、その後はニューサウスウェールズ大学でポスドク、さらにウーロンゴン大学で講師や准教授を務めていました。

研究テーマもなかなか味わい深くて、ただ「落ち込みとは何か」を調べるだけでは終わりません。Acceptance and Commitment Therapy(ACT)やマインドフルネス、ポジティブ心理学などを土台にしながら、どうすれば人が自分らしく、しぶとく、でも無理しすぎずに生きられるかを探っている研究者です。ご本人のサイトでも、「人それぞれに異なるウェルビーイングの道筋」に注目し、画一的なやり方ではなく、その人ごとの強みや回復の道を重視していることが示されています。

「気合いで乗り切れ!」ではなく、
「いや、その前にあなたに合う心の整え方を探しましょうか」
と、白衣のポケットから優しく実験データを出してきそうな先生です。

しかも、本だけ読むタイプの研究者ではなく、研究を実生活につなげることにも力を入れていて、ワークショップや講演、書籍執筆も行っています。つまり、論文棚の奥にこもる学者というより、研究を持って現実の悩みに橋をかけようとするタイプです。

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)

1.『自分にやさしくできる人は、低い自己評価に飲み込まれにくい-青年期を追跡した大規模研究』サラ・L・マーシャル、フィリップ・D・パーカー、ジョセフ・チアロッキ、バルジンダー・サドラ、クリス・J・ジャクソン、パトリック・C・L・ヘブン(2015)

Marshall et al. (2015), Self-compassion protects against the negative effects of low self-esteem

自己評価が低いと、心までずるずる引っぱられてしまう。そんな“しんどい連鎖”に、「ちょっと待った」をかけるのがセルフ・コンパッションかもしれない。Marshallらの2015年の研究は、オーストラリアの思春期の若者を1年追いかけ、自分にやさしい人ほど、自己評価の低さがメンタル不調に直結しにくいことを示しました。自分を甘やかす話ではなく、心の防寒着の話です。読むと、やさしさの見え方が少し変わります。

阿部牧歌(管理人)
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この論文の要約を読む
【論文要約】低い自尊心はなぜ心を苦しくするのか? その悪影響をやわらげる“自己へのやさしさ”の研究
【論文要約】低い自尊心はなぜ心を苦しくするのか? その悪影響をやわらげる“自己へのやさしさ”の研究
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