グレアム・L・ブラッドリー(Graham L. Bradley)の論文一覧:人の気持ちを追いかけていたら、世の中のしくみまで顔を出してきた論文たち
グレアム・L・ブラッドリー(Graham L. Bradley)のプロフィール
グレアム・L・ブラッドリーは、ひとことで言うと「人のこころと、社会の空気のあいだを行ったり来たりしながら研究している心理学者」です。現在はオーストラリアのグリフィス大学に所属し、School of Applied Psychology に関わる研究者として紹介されています。肩書きとしては Associate Professor と記載されています。
研究テーマはかなり幅広くて、たとえばストレス、仕事とウェルビーイング、サービス場面で人がどう反応するか、説明や謝罪が人の受け取り方をどう変えるか、といった領域に関心があるようです。つまり、「人は何に傷つき、何に納得し、どう立て直していくのか」を、地味に見えて実は人生ど真ん中のテーマで追いかけている研究者、という感じです。
論文実績もかなり長く、ResearchGate上では84本の出版物が確認でき、1990年前後から近年まで継続して研究業績が並んでいます。初期には教育や学校離脱、職場環境、安全心理などのテーマが見られ、その後は職場ストレス、サービスリカバリー、観光や消費者行動、さらに近年は気候変動に関する心理や行動にも関わっています。研究の守備範囲が、なかなかの“こころの何でも屋”です。

1.『自分へのやさしさを書くことは、見た目の悩みを軽くできるのか-セルフ・コンパッションと自尊感情の書く課題の効果』ヴェヤ・シーキス、グレアム・L・ブラッドリー、アマンダ・ダフィー(2017)
Seekis et al. (2017),『The effectiveness of self-compassion and self-esteem writing tasks in reducing body image concerns』
「自分の見た目が気になって、心の中が急にざわつく」。そんな場面で効くのは、自信を盛ることなのか、それとも自分にやさしくすることなのか。そんな勝負を、書くワークで試した研究です。結果は、セルフ・コンパッションのほうが体への見方をやわらかく整えるのに特に有効。しかも少し先まで効果が残る。見た目の悩みに、気合いではなく“やさしさ”で向き合う発想が新鮮で、つい続きを読みたくなる一本です。

