心理学の論文タイトル検索「D」:Dの扉を開けたら、だいたい知の迷宮
「D」から始まる心理学の論文一覧
心理学論文タイトルにおける「D」とは?
心理学論文タイトルにおける「D」は、もしかすると「扉を開けるD」かもしれません。
「D」から始まる論文タイトルを見ていると、なんだか重そうな木の扉が目の前に現れる感じがします。ぎいっと開けると、そこには人間の発達、抑うつ、意思決定、欲求、違い、日常生活、そして心の奥でこっそり会議をしている感情たちが並んでいる。まさに、知の迷宮へようこそ、という感じです。
「どうして、人は同じ失敗をしても立ち直れる人と、深く落ち込んでしまう人がいるんだろう」
「なぜ、大事な場面ほど迷ってしまうんだろう」
「自分の気持ちなのに、どうして自分でもうまく説明できないんだろう」
こうした問いは、日常の中ではふわっと流れていきがちです。けれど心理学は、そのふわっとしたものを「ちょっと待ってください。今、心の中で何か起きましたよね?」と呼び止めます。まるで心の交差点に立つ交通整理員のように、感情、考え、行動、人間関係の流れをじっと見つめるのです。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している論文のうち、タイトルが「D」から始まる心理学論文を紹介しています。
「D」から始まる論文タイトルをたどっていくと、人間の弱さや迷いだけでなく、変化していく力、回復する力、誰かと関わりながら生きていく力にも出会えます。論文タイトルだけを見ると、少しむずかしそうに感じるかもしれません。「これはもう、学者さんが白衣のポケットにしまっている秘密の呪文では?」と思うものもあるかもしれません。
でも大丈夫です。心理学の論文は、読者を置いてけぼりにするための迷路ではありません。むしろ、心の中で迷子になったときに、「出口はこちらかもしれませんよ」と小さなランプを灯してくれる存在です。
「D」の扉を開けると、たしかに少し複雑です。けれど、その複雑さは人間らしさそのものでもあります。悩むこと、迷うこと、落ち込むこと、考えすぎること。そのどれもが、研究の対象になり、理解の手がかりになっていきます。
どうぞ、「D」から始まる論文タイトルを眺めながら、あなた自身の中にある迷いや問いにも、そっと目を向けてみてください。心理学の論文は、遠い研究室に眠る難しい本ではなく、心の迷宮を歩くときに持っていける、頼もしい地図のようなものです。

自己理解・自己肯定感
- 『Development of self-esteem from age 4 to 94 years: A meta-analysis of longitudinal studies.』Orth, U., Erol, R. Y., & Luciano, E. C. (2018):『4歳から94歳まで、自尊心はどう育つのか 縦断研究をもとにしたメタ分析』ウルリッヒ・オース、ルース・ヤセミン・エロル、エヴァ・C・ルチアーノ(2018)
- 『Does low self-esteem predict depression and anxiety? A meta-analysis of longitudinal studies』Sowislo & Orth (2013):『自己肯定感の低さは、うつや不安を招くのか? 縦断研究を統合したメタ分析』ソヴィスロ、オース(2013)
- 『Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?』Baumeister et al. (2003):『高い自尊感情は、よりよい成果、対人関係の成功、幸福、あるいはより健康的な生活習慣をもたらすのか?』ボーミスターら(2003)
感情・ストレス・メンタル
- 『Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?』Baumeister, R. F., Campbell, J. D., Krueger, J. I., & Vohs, K. D. (2003):『高い自尊心は、本当に人生をよくするのか? – 成果・人間関係・幸福・健康的な暮らしをめぐる自尊心研究の大検証』ロイ・F・バウマイスター、ジェニファー・D・キャンベル、ヨアヒム・I・クルーガー、キャスリーン・D・ヴォース(2003)
仕事・学び・パフォーマンス
- 『Deliberate Practice and Performance in Music, Games, Sports, Education, and Professions: A Meta-Analysis.』Macnamara, B. N., Hambrick, D. Z., & Oswald, F. L.(2014):『「練習すれば一流になれる」はどこまで本当か? 音楽・ゲーム・スポーツ・教育・専門職における意図的練習と成果のメタ分析』ブルック・N・マクナマラ、デイヴィッド・Z・ハンブリック、フレデリック・L・オズワルド(2014)
- 『Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesis.』Cepeda, N. J., Pashler, H., Vul, E., Wixted, J. T., & Rohrer, D.(2006):『記憶は「詰め込み」より「間を空ける」と強くなるのか?――言葉を長く覚える分散学習の研究レビューと定量的統合』ニコラス・J・セペダ、ハロルド・パシュラー、エドワード・ヴァル、ジョン・T・ウィクステッド、ダグ・ローラー(2006)
子ども・発達・教育
- 『Delay of gratification in children.』Mischel, W., Shoda, Y., & Rodriguez, M. L. (1989):『「子どもは『今すぐ』を我慢できる? ごほうびを待つ力から見える自己コントロールの発達」』ウォルター・ミシェル、正田佑一、モニカ・ラレア・ロドリゲス(1989)