リチャード・W・ロビンス(Richard W. Robins)の論文一覧:“自分って何者?”を、論文でじわじわ追いかけた人

リチャード・W・ロビンス(Richard W. Robins)の論文を読む女性
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リチャード・W・ロビンス(Richard W. Robins)のプロフィール

リチャード・W・ロビンスさんは、ひとことで言うと、「人は自分をどう見て、どう育っていくのか」を、かなり本気で追いかけてきた心理学者です。現在はカリフォルニア大学デービス校(UC Davis)の心理学教授で、Personality, Self and Emotion Labのディレクターでもあります。さらに、California Families Projectも率いています。

研究テーマをざっくり言うと、
「性格ってどうできるの?」
「自尊心って年齢とともにどう変わるの?」
「感情って、顔に出すだけじゃなく人生にどう効いてくるの?」
このあたりです。UC Davis の公式プロフィールでも、自己・感情・パーソナリティの研究に取り組んでいることが示されています。

つまりですね、ロビンスさんは、
「自分に自信がある人は本当に強いのか」
「性格は変わるのか、変わらないのか」
みたいな、つい深夜に考え始めると止まらなくなる話を、“気のせい”で終わらせず、ちゃんと研究にしてしまう人なんです。しかも、けっこう大きなデータや長期研究で見にいく。ここが渋い。静かな顔で、やってることはかなり熱いです。自尊心研究の世界でいうと、虫めがねではなく、わりと本格的な望遠鏡を持っているタイプです。彼の Google Scholar でも、personality psychology, personality development, developmental psychology, self-esteem などが主要テーマとして示されています。

経歴もきれいで、カリフォルニア大学バークレー校で心理学の学士号と博士号を取得し、その後 UC Davis で准教授を経て教授になっています。

そしてロビンスさんの面白いところは、研究対象が「自尊心」だけで終わらないところです。メキシコ系ルーツの家族や若者の発達を長期的に追う研究も行っていて、社会環境や家族、ストレス、発達の問題にも視野を広げています。つまり、
「あなたはあなたです」で終わらず、
「その“あなた”は、家族や社会の中でどう育っていくのか」
まで見ているわけです。研究の視野が、わりと広い。しかも腰が低そうな顔で、研究は広い。

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)

1.『自己肯定感の低さは、思春期から若年成人期の抑うつにつながるのか』オース、ロビンズ、ロバーツ(2008)

Orth, Robins, & Roberts (2008), Low self-esteem prospectively predicts depression in adolescence and young adulthood

「落ち込むから自信がなくなるのか、それとも自信のなさが先に心をくもらせるのか。」そんな、心のニワトリと卵みたいな問題に本気で挑んだ論文です。若者を時間を追って調べた結果、どうやら先に来やすいのは“低い自尊心”のほうでした。気分の話で終わらせず、人生の流れの中で確かめにいくところが、この論文のしぶくて面白いところです。

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)
この論文の要約を読む
【論文要約】自己肯定感の低さはなぜ危ないのか? 若者のうつを予測した心理学研究
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