エヴァ・C・ルチアーノ( Luciano, E. C.)の論文一覧:心の育ち方を、ちゃんと年表にしてみた研究室
エヴァ・C・ルチアーノ( Luciano, E. C.)のプロフィール
エヴァ・C・ルチアーノは、ひとことで言うと、「自尊心って、人生のどこで育って、どこで揺れるの?」を、かなり本気で追いかけてきた心理学者です。論文の所属情報からは、ベルン大学の心理学部で研究していたことが確認でき、公開プロフィールではバーゼル大学のポスドクとして紹介されているものもあります。つまり、スイスの大学を拠点に、心の育ち方をじっくり研究してきた人、と考えるとわかりやすいです。
研究テーマは、まるで人生相談の定番メニューみたいです。
「自分に自信がある人は、恋愛もうまくいくのか?」
「つらい出来事があると、自尊心はどうなるのか?」
「人は4歳から94歳までのあいだに、自分をどう評価するようになるのか?」
こういう問いを、ふわっとした感想ではなく、縦断研究やメタ分析で確かめていくタイプです。2015年には自尊心・ナルシシズム・ストレスフルな出来事の関係を、2017年には恋愛関係の変化と自尊心の発達を、2018年には4歳から94歳までの自尊心の発達を扱う研究に参加しています。
会話っぽく言うなら、こんな感じの研究者です。
「失恋したら自信がなくなるの?」
「年を重ねたら自己評価は上がるの?」
「それ、気分の話で終わらせずに、ちゃんとデータで見ましょう」
……この姿勢が、ルチアーノの研究にはよく出ています。派手に前へ出るというより、人生の変化と心の変化の関係を、静かに、でもかなり几帳面に測っていく人という印象です。
公開情報から見るかぎり、研究の中心にはずっと自己評価、自尊心、主観的幸福感、人生の発達といったテーマがあります。Google Scholar ではUniversity of Baselと結びついた研究者ページが見られ、ResearchGate の研究室情報でもUniversity of Basel の関係者として掲載されています。
エヴァ・C・ルチアーノは、“自分ってだいじょうぶかな”という人間の小さな心配を、年齢・恋愛・人生イベントの全部乗せで検証してくる研究者です。心の話なのに、読んでいると「そんなところまで調べるんですか」と、ちょっと笑ってしまう。けれど、その几帳面さがあるからこそ、読む側は「自分だけじゃなかったんだ」と少し安心できる。そんなタイプの研究者だと思います。

1.『4歳から94歳まで、自尊心はどう育つのか 縦断研究をもとにしたメタ分析』ウルリッヒ・オース、ルース・ヤセミン・エロル、エヴァ・C・ルチアーノ(2018)
Orth, U., Erol, R. Y., & Luciano, E. C. (2018). Development of self-esteem from age 4 to 94 years: A meta-analysis of longitudinal studies.
「自尊心って、いつ育って、いつしぼむの?」という人類の地味に大きな疑問に、この論文は真正面から答えてきます。4歳から94歳まで、縦断研究をどさっと集めて見えてきたのは、自尊心は子ども時代から上がり、60代ごろでピーク、その後ゆるやかに下がるという人生の曲線。あなたの“今の自己評価”を、長い人生の地図の中で見せてくれる一篇です。

