ユルゲン・メース(Jürgen Maes)の論文一覧:心の動きを、まじめな顔でじわじわ追いかけた研究たち

ユルゲン・メース(Jürgen Maes)の論文を読む女性
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ユルゲン・メース(Jürgen Maes)のプロフィール

ユルゲン・メースは、ドイツの心理学者で、現在はミュンヘン連邦軍大学(University of the Bundeswehr Munich)の心理学分野に所属し、教育心理学、感情、社会心理学などを研究している人物として紹介されています。研究テーマとしては、公正さの判断、対立場面での反応、道徳的な勇気といった、いかにも「人間ってややこしいけれど面白いですね」という領域に強い関心があるようです。

ざっくり言うと、この人は「人はなぜ不公平に敏感なのか」「正しいと思うことのために、どう動くのか」「人は自分や他人の不遇をどう受け止めるのか」みたいな、心の中の“正義会議”をかなり本気で研究してきたタイプの研究者です。たとえば、Justice Sensitivity(公正感受性)に関する研究や、Belief in a Just World(この世界は基本的に公正だと信じる傾向)に関する仕事で名前が見られます。

以下の自己肯定感の論文でも共著者として名前があり、Ulrich Orth、Manfred Schmittとともに、自己肯定感が人生を通してどう変化するかを追った研究に参加しています。つまり、ユルゲン・メースは「正義」や「社会的な心」の研究だけでなく、人が自分をどう見て生きていくかというテーマにもちゃんと手を伸ばしているわけです。

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)

1.『自己肯定感は人生を通してどう育っていくのか ドイツの大規模縦断調査が明かした生涯発達の軌跡』ウルリッヒ・オルト、ユルゲン・メース、マンフレート・シュミット(2015)

Ulrich Orth, Jürgen Maes, Manfred Schmitt(2015)“Self-esteem development across the life span: A longitudinal study with a large sample from Germany”

「自己肯定感って、若いうちに完成して、その後はずっと同じなんでしょ?」と思っている人に、この論文は静かに「いや、そうでもないんです」と返してきます。ドイツの大規模な縦断調査をもとに、14歳から89歳までの自己肯定感の変化を追いかけたところ、自己肯定感は若い時期から中年にかけて高まり、60歳ごろでピークを迎え、その後は下がる傾向が見られました。つまり心にも年齢ごとの波がある。自分を“固定キャラ”だと思いがちな人ほど、ちょっと読みたくなる論文です。

阿部牧歌(管理人)
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この論文の要約を読む
【論文要約】自己肯定感は一生同じじゃない? ドイツの大規模研究が明かした心の変化
【論文要約】自己肯定感は一生同じじゃない? ドイツの大規模研究が明かした心の変化
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