ユリア・フリーデリケ・ソヴィスロ(Julia Friederike Sowislo)の論文一覧:自己評価が低いと、心まで勝手にしょんぼりするのか会議
ユリア・フリーデリケ・ソヴィスロ(Julia Friederike Sowislo)のプロフィール
ユリア・フリーデリケ・ソヴィスロさんって、どんな研究者なの?
ひとことで言うなら、「自己肯定感が下がると、心の元気までじわっと下がるのか?」をかなり本気で追いかけた心理学研究者です。とくに有名なのは、自己評価の低さと、うつや不安の関係を長期データで調べた研究で、この分野ではよく知られた名前です。代表的な論文として、Ulrich Orthさんとの共著で、低い自尊感情はその後の抑うつや不安を予測するのかを検討したメタ分析があります。
所属について見ると、少なくとも主要論文ではスイスのバーゼル大学(University of Basel)とのつながりが確認できます。2013年の代表論文ではDepartment of Psychology, University of Basel所属、2014年の論文ではDepartment of Psychiatry, University of Basel所属として記載されています。つまり、心理学ど真ん中の関心を持ちながら、メンタルヘルス寄りの領域とも接していたことがうかがえます。
研究テーマの雰囲気を、もう少しやわらかく言うと、
「自分に自信がないと落ち込みやすいの?」
「それとも、落ち込むから自信がなくなるの?」
「いや待って、両方あるのでは?」
……そんな、心の中の“ニワトリと卵”みたいな問題に、統計と縦断研究で切りこんでいくタイプの研究者です。実際、彼女の論文には、自己肯定感の低さだけでなく、不安定な自己評価や、他人や結果しだいで揺れる自己評価まで含めて、抑うつとの関係を比べたものもあります。

1.『自己肯定感の低さは、うつや不安を招くのか? 縦断研究を統合したメタ分析』ソヴィスロ、オース(2013)
Sowislo & Orth (2013), Does low self-esteem predict depression and anxiety? A meta-analysis of longitudinal studies
「自己肯定感が低いと、気分までずるずる沈むの?」
この論文は、そんな素朴だけど切実な疑問に、たくさんの縦断研究をかき集めて本気で答えにいったメタ分析です。読んでみると、ただの“気のせい”では片づけられない心の流れが見えてきます。自尊感情はうつを先回りしてしまうのか、不安とも関係するのか。心の天気予報を論文でのぞくような一本です。

