ルース・ヤセミン・エロル(Erol, R. Y.)の論文一覧:自尊心の成長記録を、人生まるごと見つめた研究室
ルース・ヤセミン・エロルのプロフィール
ルース・ヤセミン・エロルは、自尊心の発達や恋愛関係と自己評価のつながりを中心に研究してきた心理学者です。論文の所属情報からは、バーゼル大学心理学部やベルン大学心理学研究所に関わっていたことが確認できます。研究分野としては、いわば「人は自分をどう見つめ、その感じ方が人間関係や人生の流れにどう響くのか」を、じっくり追いかけてきた人です。
会話調で言うなら、こんな研究者です。
「自分に自信があると恋愛はうまくいくの?」
「年を重ねると自己評価って上がるの?下がるの?」
「それ、気合いじゃなくてデータで見ましょうか」
……そんなふうに、心のふわっとした悩みを、統計と縦断研究でしっかり料理していくタイプの研究者です。2011年の代表的な研究では、14歳から30歳にかけて自尊心がどう変化するかを追い、2014年には自尊心と恋愛関係の満足度の発達を扱い、2018年には4歳から94歳までというかなり壮大な年齢幅のデータをまとめたメタ分析に参加しています。
さらに、公開情報からは、心理学の博士号を持っていたことも確認できます。スイス国立科学財団の助成情報には、低い自尊心とうつのつながりを理解する研究にも関わっていたことが出ています。つまりエロルは、「自尊心って大事だよね」で終わらせず、それが発達、恋愛、メンタルヘルスにどうつながるのかを、かなり本腰で調べてきた研究者だと言えます。

1.『4歳から94歳まで、自尊心はどう育つのか 縦断研究をもとにしたメタ分析』ウルリッヒ・オース、ルース・ヤセミン・エロル、エヴァ・C・ルチアーノ(2018)
Orth, U., Erol, R. Y., & Luciano, E. C. (2018). Development of self-esteem from age 4 to 94 years: A meta-analysis of longitudinal studies.
「自尊心って、年をとるほど下がるんでしょ?」と思ったあなたに、この論文はちょっと待ったをかけてきます。4歳から94歳までを追いかけた大量データをまとめると、自尊心は子ども時代からじわじわ育ち、60代ごろでピーク、その後ゆるやかに下がるらしいのです。人生、自己評価にも季節あり。あなたの“いま”を、長い人生の地図で見せてくれる一篇です。

