ブレント・W・ロバーツ(Brent W. Roberts)の論文一覧:人生、性格、ちゃんと変わるのか会議室
ブレント・W・ロバーツ(Brent W. Roberts)のプロフィール
ブレント・W・ロバーツって、どんな人なの?
ひとことで言うと、「人の性格って、ほんとに変わるの?」を、かなり本気で追いかけてきた心理学者です。現在はアメリカのイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の心理学教授で、性格心理学の分野で広く知られています。博士号はカリフォルニア大学バークレー校で1994年に取得し、その後はタルサ大学を経て、1999年からイリノイ大学で研究を続けています。
で、何を研究している人なの?
ここが面白いところで、ロバーツは**「性格は一生そのまま」ではなく、年齢や経験、環境によってちゃんと変わりうる**というテーマをずっと研究してきた人です。とくに、責任感や落ち着き、自信のような性格特性が、大人になるにつれてどう変わるのかを調べていて、「人は案外、じわじわ育つ」という話を、論文でしっかり支えてきた研究者なんです。
つまり、こういうことです。
「性格なんて変わらないよ」
ロバーツ先生
「いや、そこ、思ったより固定席じゃないです」
……みたいな感じです。
しかも彼の研究は、ただの“性格あるある”では終わりません。誠実性、ナルシシズム、成人期の人格発達、そして介入で性格は変えられるのかといったテーマまで扱っていて、性格心理学の中でもかなり影響力のある存在です。イリノイ大学でも、彼の専門は成人期における人格の連続性と変化、人生経験と人格変化の関係、介入による人格変化の可能性として紹介されています。
賞や評価もあるの?
あります。博士論文に対してJ. S. Tanaka Dissertation Awardを受賞していて、その後もこの分野で高く評価されてきました。大学の紹介では、世界的に影響力のある科学者の一人として挙げられたことも紹介されています。
なので、ブレント・W・ロバーツを雑に紹介するなら、
「“あなたは変われるのか問題”を、勢いではなくデータで語る人」
です。
さらにやわらかく言うなら、
「性格を、石じゃなくて粘土として見ようとした心理学者」
そんな人です。
堅そうなテーマを扱っているのに、読んでいくと妙に自分事になる。そこがロバーツの論文のいいところです。

1.『自己肯定感の低さは、思春期から若年成人期の抑うつにつながるのか』オース、ロビンズ、ロバーツ(2008)
Orth, Robins, & Roberts (2008), Low self-esteem prospectively predicts depression in adolescence and young adulthood
「自己肯定感が低いと落ち込みやすいの? それとも、落ち込むから自己肯定感が下がるの?」という、心の“にわとりたまご問題”に正面から切りこんだ論文です。10代後半から若い大人を追いかけて調べたところ、どうやら先に火種になりやすいのは“低い自己評価”のほうらしい。しかも男女どちらでも同じ傾向。読むと、自分を雑に扱うひと言の重さが、じわっと怖くなります。

