心理学の論文タイトル検索「F」:論文の森をアルファベット順に歩いたら、今日はFでした
「F」から始まる心理学の論文一覧
心理学論文タイトルにおける「F」とは?
心理学における「F」は、もしかすると「ふと、気になった」の「F」かもしれません。
「ふと、なんで人は失敗したことばかり思い出すんだろう」
「ふと、同じ仕事をしているのに、楽しそうな人とぐったりしている人がいるのはなぜだろう」
「ふと、仲良くしたいのに、人との距離が近くなるほど疲れることがあるのはどうしてだろう」
……もちろん、日本語の「ふと」はFではありません。
いきなりアルファベット検索ページで国語の先生に怒られそうなことを言っていますが、心理学の研究というものは、案外こういう「ふとした疑問」から始まっています。
人間は毎日、自分の心を使って暮らしています。
朝起きて「会社行きたくないな」と思い、電車の中で他人の視線を気にし、仕事で褒められればちょっと元気になり、帰宅してから「あの言い方、まずかったかな」と一人反省会を開く。
心は24時間営業です。
しかも、だいたい店長不在です。
「なぜ私はこんなことを考えてしまうんでしょうか」と問い合わせても、心の相談窓口からはなかなか返事がありません。
そこで登場するのが心理学です。
Fは「心の謎へ入っていく入口」
このページの「F」は、特定の心理学用語を意味しているわけではありません。
「アドラーの昼寝」に収録している心理学論文のなかから、英語の論文タイトルが「F」から始まる研究を集めています。
つまり、ここは心理学という巨大な図書館の「Fの棚」です。
図書館の棚というと少し地味に聞こえるかもしれません。
ところが心理学の論文タイトルを眺めていると、なかなか油断できません。
感情について調べていたと思ったら、いつの間にか人間関係の話になり、人間関係を読んでいたはずが、「そもそも自分って何なんでしょう」という哲学の玄関まで連れていかれる。
心理学の論文には、ときどきそういうところがあります。
「ちょっと覗くだけ」のつもりだったのに、心の地下室まで案内されるのです。
論文タイトルは、研究者が残した「なぜ?」の看板
論文タイトルというものは、一見すると少しかたいものです。
専門用語が並んでいたり、聞いたことのない概念が登場したりして、
「これは大学の先生専用でしょうか」
と思いたくなることもあります。
でも、その奥にある問いまで降りていくと、意外なほど私たちの日常に近い研究がたくさんあります。
「人はなぜ不安になるのか」
「どうすれば学びやすくなるのか」
「なぜ誰かに認めてもらえるとうれしいのか」
「仕事のやる気はどこから来るのか」
「幸せは増やせるのか」
研究者たちは、私たちが日常で「まあ、そういうもんか」と流してしまうところに立ち止まり、
「いや、ちょっと待ってください。これ、ちゃんと調べてみません?」
と研究を始めます。
そう考えると、論文タイトルとは難しい看板ではなく、誰かが本気で追いかけた「なぜ?」の入口なのかもしれません。
Fの棚から、気になる一本を拾ってみる
このページでは、「F」から始まる心理学論文のタイトルをたどることができます。
最初から全部理解しようとしなくても大丈夫です。
タイトルを眺めて、
「これ、なんだろう」
「ちょっと自分に関係ありそう」
「研究するほどのことなの、それ?」
そんな一本が見つかれば、それで十分です。
心理学との出会いは、教科書の1ページ目から順番に始めなくてもいいのです。
むしろ、自分の生活に引っかかったところから入ったほうが、研究はぐっと面白くなります。
心理学は、人間をきれいに説明してくれる学問ではありません。
研究を読めば読むほど、
「なるほど、人間ってやっぱり複雑だな」
という結論に戻ってくることさえあります。
でも、それでいいのだと思います。
わからないものを、わからないまま放っておくのではなく、少し近づいて眺めてみる。
名前をつけてみる。
測ってみる。
比べてみる。
その積み重ねによって、昨日まで正体不明だった心の動きが、ほんの少しだけ見えるようになる。
このページは、そんな心理学の森の「F地点」です。
道に迷っても問題ありません。
心理学の森では、ときどき迷った場所に、いちばん面白い論文が落ちています。
どうぞ気になるタイトルから、のんびり拾っていってください。

子ども・発達・教育
- 『Foreign-language experience in infancy: Effects of short-term exposure and social interaction on phonetic learning.』Kuhl, P. K., Tsao, F.-M., & Liu, H.-M. (2003):『赤ちゃんは外国語の音をどう学ぶ?短い外国語体験と人との交流が育てる「聞き分ける力」』パトリシア・K・クール、フェンミン・ツァオフエイメイ・リウ(2003)