心理学の論文タイトル検索「E」:えっ、それ私のことでは?が何度も起きる心理学の研究たち
「E」から始まる心理学の論文一覧
心理学論文タイトルにおける「E」とは?
心理学論文タイトルにおける「E」は、もしかすると「えっ、それ私のことでは?」の「E」かもしれません。
心理学の論文タイトルを眺めていると、ときどき不思議な瞬間があります。まじめな顔をした英語のタイトルが並んでいるだけなのに、なぜかこちらの胸元をトントンと叩いてくるのです。
「えっ、感情に振り回される話?」
「えっ、人との関係で疲れる話?」
「えっ、努力しているのに報われないと感じる話?」
「えっ、それ、もしかして私の生活をこっそり観察して書きました?」
もちろん研究者さんが部屋のカーテンのすき間からこちらを見ていたわけではありません。たぶん。おそらく。いや、心理学の鋭さを考えると、ちょっとだけ怪しい気もします。けれど実際には、心理学が見つめているのは、私たち人間に共通する心の動きです。不安、感情、経験、評価、人間関係、環境、そして毎日の中でふと立ち上がる「なんでこうなるの?」という小さな疑問。そこに研究の光が当たると、ぼんやりしていた心の輪郭が、少しずつ見えてきます。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している論文のうち、タイトルが「E」から始まる心理学論文を紹介しています。
「E」から始まる論文タイトルをたどっていくと、感情の扱い方、経験の意味、対人関係の影響、教育や職場での心の動きなど、私たちの日常にかなり近いテーマが見えてきます。論文というと、どうしても遠い大学の本棚に並んでいる、分厚くて眠気を誘う紙のかたまりを想像しがちです。けれど心理学の論文は、意外と生活感があります。朝のため息、会議前の緊張、誰かの一言で心がしぼむ感じ、逆に少し認められて心がふくらむ感じ。そういう「人間くさい瞬間」を、まじめに、丁寧に、そしてかなりしつこく調べてくれるのです。
「E」の論文たちは、静かにこちらを見ています。そして、こう言ってくるようです。
「その気持ち、あなたひとりのものではないかもしれませんよ」
「その悩み、ちゃんと研究のテーマになっていますよ」
「そのもやもや、名前をつけると少し扱いやすくなるかもしれませんよ」
そう考えると、心理学の論文タイトルはただの英語の並びではなく、心の相談室のドアプレートのようにも見えてきます。難しそうな顔をしていても、開けてみると案外、「あ、その話なら私にも関係あります」と言いたくなるものがたくさんあります。
どうぞ、「E」から始まる論文タイトルを眺めながら、自分の中にある小さな「えっ?」にも、そっと耳をすませてみてください。心理学の論文は、遠い研究室だけのものではありません。今日の気持ちに名前をつけ、明日の自分と少し仲良くなるための、心の手鏡のようなものです。

自己理解・自己肯定感
- 『Exploring compassion: a meta-analysis of the association between self-compassion and psychopathology』MacBeth & Gumley (2012):『自分へのやさしさは心の不調とどう関わるのか 自己コンパッションと精神的なつらさをめぐるメタ分析』アンガス・マクベス、アンドリュー・ガムリー(2012)
- 『Exploring the link between self-compassion and body image in university women』Wasylkiw et al. (2012):『大学生女性におけるセルフ・コンパッションとボディイメージのつながりを探る』ルイーズ・ワシルキウ、アナ・L・マッキノン、アレカ・M・マクレラン(2012)
感情・ストレス・メンタル
- 『Effectiveness of a meditation-based stress reduction program in the treatment of anxiety disorders.』Kabat-Zinn, J., Massion, A. O., Kristeller, J., Peterson, L. G., Fletcher, K. E., Pbert, L., Lenderking, W. R., & Santorelli, S. F. (1992):『不安障害の治療における、瞑想にもとづくストレス低減プログラムの効果』ジョン・カバットジン、アン・O・マシオン、ジーン・クリステラー、リンダ・ゲイ・ピーターソン、ケネス・E・フレッチャー、ロリ・プバート、ウィリアム・R・レンダーキング、サキ・F・サントレリ(1992)
やる気・習慣・行動
- 『Ego depletion: Is the active self a limited resource?』Baumeister, R. F., Bratslavsky, E., Muraven, M., & Tice, D. M. (1998):『自我消耗:がんばる心は、使えば減る“限りある資源”なのか?』ロイ・F・バウマイスター、エレン・ブラツラフスキー、マーク・ムラヴェン、ダイアン・M・タイス(1998)