心理学の論文タイトル検索「C」:ちょっと知的な顔をしているのに、気づけば心の急所をついてくる論文たち
「C」から始まる心理学の論文一覧
心理学論文タイトルにおける「C」とは?
心理学論文タイトルにおける「C」は、もしかすると「心のクセを見つけるC」かもしれません。
「C」から始まる言葉には、なんだか少し知的な顔をしたものが多い気がします。考え方、認知、対処、コミュニケーション、つながり、文化、変化。どれもスーツを着て会議室に座っていそうな雰囲気がありますが、よく見てみると、こちらの日常にかなり土足で入ってきます。
「どうして、同じ出来事でも人によって受け止め方が違うんだろう」
「なぜ、わかっているのに考えすぎてしまうんだろう」
「人との会話で、ほんの一言がずっと胸に残るのはなぜだろう」
こうした問いは、どれも心理学にとって大切な入り口です。心というものは、ふだんは堂々と姿を見せません。まるで冷蔵庫の奥にひっそり残っている小皿のおかずみたいに、「あれ、こんなところにいたの?」という顔で、あとから出てくることがあります。不安になったとき、誰かとすれ違ったとき、自分でもよくわからない反応をしてしまったとき、心のクセはそっと顔を出します。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している論文のうち、タイトルが「C」から始まる心理学論文を紹介しています。
「C」から始まる論文タイトルをたどっていくと、人間の考え方や感じ方、人とのつながり、ストレスへの向き合い方など、私たちの毎日に深く関わるテーマが見えてきます。論文タイトルだけ見ると、少しむずかしそうに感じるかもしれません。「うわ、これは学者さん専用の暗号かな?」と身構えたくなるものもあります。
でも、安心してください。心理学の論文は、遠い研究室でだけ光っている蛍光灯のような存在ではありません。むしろ、今日のもやもや、昨日のひっかかり、明日の不安に、そっと名前をつけてくれる小さなランプのようなものです。
「C」から始まる研究たちは、ちょっと知的な顔をしながら、気づけば私たちの心の急所をやさしく指さしてきます。痛いところを突くというより、「ここ、少し疲れていませんか?」と声をかけてくれる感じです。
どうぞ、「C」から始まる論文タイトルを眺めながら、自分の中にある考え方のクセや、人との関わり方のヒントにも、そっと目を向けてみてください。心理学は、心をむずかしくするための学問ではなく、心と少し仲良くなるための地図なのです。

自己理解・自己肯定感
- 『Comparing the efficacy of a brief self-esteem and self-compassion intervention for state body dissatisfaction and self-improvement motivation』Moffitt et al. (2018):『短時間の自己肯定感・セルフコンパッション介入はどちらが効くのか-その場の身体への不満と、自分をよりよくしたい気持ちをめぐる比較研究』ロビン・L・モフィット、デイヴィッド・L・ニューマン、シャノン・P・ウィリアムソン(2018)
- 『Contingencies of Self-Worth』Crocker & Wolfe (2001):『自分の価値は何によって揺れ動くのか/自己価値感の“よりどころ”をめぐる心理学』ジェニファー・クロッカー、コニー・T・ウルフ(2001)
人間関係・コミュニケーション
- 『Connection Heals Wounds: Feeling Listened to Reduces Speakers’ Loneliness Following a Social Rejection Disclosure.』Itzchakov, G., Weinstein, N., Saluk, D., & Amar, M. (2023):『つながりは傷を癒す:社会的拒絶を打ち明けたあと、「聴いてもらえた」と感じることが語り手の孤独感をやわらげる』ガイ・イツチャコフ、ネッタ・ワインスタイン、ドヴォリ・サルク、モティ・アマール(2023)
感情・ストレス・メンタル
- 『Confronting a traumatic event: Toward an understanding of inhibition and disease.』Pennebaker, J. W., Kiecolt-Glaser, J. K., & Glaser, R. (1988):『トラウマと向き合うということ:心に閉じ込めた感情が、からだの病につながる仕組みを探る』ジェームズ・W・ペネベーカー、ジャニス・K・キーコルト=グレイザー、ロナルド・グレイザー(1988)
やる気・習慣・行動
- 『Cognitive and attentional mechanisms in delay of gratification.』Mischel, W., Ebbesen, E. B., & Raskoff Zeiss, A.(1972):『ごほうびを待てる子は、どこを見ているのか? 満足を先延ばしにする「注意」と「考え方」のメカニズム』ウォルター・ミシェル、エベ・B・エベセン、アントネット・ラスコフ・ツァイス(1972)
仕事・学び・パフォーマンス
- 『Consider It Done! Plan Making Can Eliminate the Cognitive Effects of Unfulfilled Goals.』Masicampo, E. J., & Baumeister, R. F.(2011):『「もう終わったも同然!」計画を立てれば、やり残した目標が頭を占領するのを止められる』E・J・マシカンポ、ロイ・F・バウマイスター(2011)