心理学の論文タイトル検索「A」:アルファベット最初の一文字から、心の奥行きまで連れていく研究たち
「A」から始まる心理学の論文一覧
心理学論文タイトルにおける「A」とは?
心理学論文タイトルにおける「A」は、もしかすると「入口のA」かもしれません。
アルファベットの一番はじめに立っている「A」。なんだか学級委員のように前に出ていますが、心理学の世界では、この一文字からいきなり心の奥の部屋へ案内されることがあります。
「A」から始まる論文タイトルには、人の行動、感情、愛着、不安、注意、受容、達成、そして人間関係など、私たちの日常にひそむテーマがたくさん隠れています。
「なぜ、あの人のひと言がずっと気になるんだろう」
「どうして、やる気があるのに動けない日があるんだろう」
「人はどんなときに安心し、どんなときに心のシャッターを下ろしてしまうんだろう」
そんな問いに、心理学の論文は白衣を着た探偵のように近づいていきます。虫めがねを片手に、「ふむふむ、ここに心の足あとがありますね」と言いながら、ふだん見過ごしている感情や行動のしくみを、少しずつ明るみに出してくれるのです。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している論文のうち、タイトルが「A」から始まる心理学論文を紹介しています。
「A」から始まる論文タイトルをたどることは、単なるアルファベット順の検索ではありません。心の地図を、最初の一文字からそっと開いていくようなものです。難しそうに見える論文タイトルの向こう側には、意外と身近な悩みや、毎日の人間関係に使えるヒントが眠っています。
「Aって、ただの一文字じゃなかったんだな」
そう思えたら、もうこちらのものです。心理学の論文は、遠い研究室の棚にしまわれた難解な巻物ではなく、今日のもやもやに名前をつけ、明日の自分を少し扱いやすくしてくれる、心の小さな道具箱のようなものです。
どうぞ、「A」から始まる研究たちをのぞきながら、あなた自身の中にある小さな問いにも、そっと光を当ててみてください。

自己理解・自己肯定感
- 『A systematic review and meta-analysis of CBT interventions based on the Fennell model of low self-esteem』Daniel C. Kolubinski、Daniel Frings、Ana V. Nikcevic、Jacqueline A. Lawrence、Marcantonio M. Spada (2018):『低い自己肯定感にCBTは効くのか-フェネルモデルにもとづく介入研究を読み解く系統的レビューとメタ分析』ダニエル・C・コルビンスキ、ダニエル・フリングス、アナ・V・ニクチェヴィッチ、ジャクリーン・A・ローレンス、マルカントニオ・M・スパーダ(2018)
- 『Associations of self-compassion and global self-esteem with positive and negative affect and stress reactivity in daily life: Findings from a smart phone study』Krieger et al. (2015):『セルフ・コンパッションと全体的自己肯定感は、日々のポジティブ感情・ネガティブ感情、そしてストレスへの揺れやすさとどう結びつくのか:スマートフォン調査から見えてきたこと』トビアス・クリーガー、ヘレナ・ヘルマン、ヨハネス・ツィンマーマン、マルティン・グロッセ・ホルトフォルト(2015)
人間関係・コミュニケーション
- 『A New Look at Social Support: A Theoretical Perspective on Thriving Through Relationships.』Feeney, B. C., & Collins, N. L. (2015):『社会的サポートを見つめ直す:人はなぜ、よい人間関係の中で“しなやかに花ひらく”のか』ブルック・C・フィーニー、ナンシー・L・コリンズ(2015)
- 『A Meta-Analytical Review of the Demand/Withdraw Pattern of Interaction and Its Associations with Individual, Relational, and Communicative Outcomes.』Schrodt, P., Witt, P. L., & Shimkowski, J. R. (2014):『話し合いたい人、逃げたくなる人。関係をすれ違わせる“要求/撤退パターン”と、その心・関係・会話への影響を読み解くメタ分析レビュー』ポール・シュロット、ポール・L・ウィット、ジェナ・R・シムコウスキー(2014)
- 『A secure base: Responsive support of goal strivings and exploration in adult intimate relationships. Journal of Personality and Social Psychology』Feeney, B. C.(2004):『心の安心基地とは何か? 大人の親密な関係において、相手の支えが挑戦と成長を後押しするしくみ』ブルック・C・フィーニー(2004)
- 『Accommodation Processes in Close Relationships: Theory and Preliminary Empirical Evidence』Rusbult, C. E., Verette, J., Whitney, G. A., Slovik, L. F., & Lipkus, I. (1991):『親密な関係における「歩み寄り」の心理過程-傷つけ合わずに関係を守るための理論と初期実証研究』キャリル・E・ラスバルト、ジュリー・ヴェレット、グレゴリー・A・ホイットニー、リンダ・F・スロヴィック、アイザック・リプカス(1991)
感情・ストレス・メンタル
- 『A cognitive model of insomnia.』Harvey, A. G. (2002):『眠れない夜は、なぜ頭の中で長引くのか:不眠を支える認知モデル』アリソン・G・ハーヴェイ(2002)
- 『Adverse health effects of high-effort/low-reward conditions.』Siegrist, J. (1996):『努力しても報われない職場が、心と身体に及ぼす悪影響』ヨハネス・ジーグリスト(1996)
- 『A new attempt at conceptualizing stress.』Hobfoll, S. E. (1989):『ストレスとは「大切なものを失いそうになること」だった:資源保存理論から見たストレスの新しい考え方』スティーヴァン・E・ホブフォール(1989)
- 『A global measure of perceived stress.』Cohen, S., Kamarck, T., & Mermelstein, R. (1983):『心がどれだけ“ストレスを感じているか”を測る、知覚ストレスの総合尺度』シェルドン・コーエン、トム・カマーク、ロビン・マーメルスタイン(1983)
- 『An Inventory for Measuring Depression.』Beck, A. T., Ward, C. H., Mendelson, M., Mock, J. E., & Erbaugh, J. K. (1961):『心の沈み具合を測るものさし――うつ状態を見つめるための評価票』アーロン・T・ベック、クライド・H・ウォード、マイヤー・メンデルソン、J・E・モック、J・K・アーボー(1961)
やる気・習慣・行動
- 『A behavior model for persuasive design.』Fogg, B. J.(2009):『人を動かすデザインのしくみ:行動を引き出すためのモデル』ブライアン・ジェフリー・フォッグ(2009)
- 『A New Look at Habits and the Habit–Goal Interface.』Wood, W., & Neal, D. T. (2007):『習慣をあらためて見つめる――「いつもの行動」と目標が出会う場所』ウェンディ・ウッド、デイヴィッド・T・ニール(2007)
- 『A meta-analytic review of experiments examining the effects of extrinsic rewards on intrinsic motivation.』Deci, E. L., Koestner, R., & Ryan, R. M. (1999):『ごほうびは、やる気の火を強めるのか消すのか:外からの報酬が内なる意欲に与える影響を読み解くメタ分析レビュー』エドワード・L・デシ、リチャード・ケストナー、リチャード・M・ライアン(1999)
- 『A social-cognitive approach to motivation and personality.』Dweck, C. S., & Leggett, E. L. (1988):『やる気と性格のしくみを読み解く、社会的認知アプローチ』キャロル・S・ドゥエック、エレン・L・レゲット(1988)