心理学の論文・著者検索「み」:見つめすぎて、心のほうが先にこちらを見返してきそうな研究者たち
「み」から始まる心理学の論文著者一覧
心理学における「み」とは?
心理学における「み」は、もしかすると「見つめる」の「み」かもしれません。
「見つめてみたら、自分の不安にちゃんと理由があった」
「見ないふりをしていた気持ちが、思ったより大きな顔をして座っていた」
「みんな平気そうに見えるけれど、心の中ではそれぞれ小さな嵐を抱えているのかもしれない」
心理学は、人の心をじっと見つめる学問です。けれど不思議なことに、心を見つめているつもりが、ある瞬間、心のほうからこちらを見返してくることがあります。「そろそろ気づいてくれましたか」とでも言うように、胸の奥から小さなサインを送ってくるのです。まるで、押し入れの奥にしまっていた箱が、ある日そっと自分でふたを開けてくるような感じです。心の収納力、そして自己主張、なかなか侮れません。
ふだん私たちは、自分の心をそこまで丁寧には見ていません。仕事をしたり、人と話したり、予定をこなしたり、スマホを見たりしているうちに、一日はあっという間に流れていきます。そのあいだにも心は、うれしさを感じたり、傷ついたり、緊張したり、安心したり、忙しく働いています。つまり心は、見えないところでずっと残業している小さな社員みたいなものです。しかも、あまり褒められません。
心理学は、その心の働きに光を当ててくれます。「なぜ人は不安になるのか」「どうして他人の評価が気になるのか」「なぜ同じ出来事でも、人によって受け取り方が違うのか」「どうすれば傷ついた心が少しずつ回復していくのか」。そうした問いを通して、目に見えない心の動きに、少しずつ輪郭を与えていきます。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している人物のうち、名前が「み」から始まる研究者を紹介しています。
「み」から始まる研究者たちは、心の奥にある小さな動きを見逃さず、そっと言葉にしてくれる案内人のような存在です。感情、人間関係、ストレス、自己理解、やる気、幸福感、心の回復。そうしたテーマを通して、「なんとなく苦しい」「なぜか気になる」「うまく説明できないけれど引っかかる」という気持ちに、静かな明かりを灯してくれます。
心を見つめることは、ときに少し勇気がいります。見たくない気持ち、認めたくない弱さ、忘れたつもりの痛みが、ひょっこり顔を出すこともあるからです。でも、それは心があなたを困らせようとしているわけではありません。むしろ、「ここに少し手当てが必要ですよ」と教えてくれているのかもしれません。痛みは敵ではなく、心からの連絡メモであることもあります。
心理学は、心を丸裸にするための強すぎるライトではありません。どちらかといえば、暗い部屋で足元を照らしてくれる小さなランタンのようなものです。全部を一気に見なくても大丈夫です。少しずつ見つめるだけで、「自分はなぜこう感じるのか」「どこで無理をしていたのか」「何を大切にしたいのか」が、ゆっくり浮かび上がってきます。
このページをたどりながら、あなた自身の中にある「見つめてこなかった気持ち」にも、そっと目を向けてみてください。心理学は、遠い研究室だけにある学問ではありません。今日のもやもやに名前をつけ、明日の自分を少しやさしく扱うための、心を見つめる小さな鏡のようなものです。見つめすぎて、心がこちらを見返してきたら、そのときは少し笑って、「はいはい、ちゃんと聞きますよ」と迎えてあげればいいのです。

アメリカ
- ミシェル・M・トゥガデ(Michele M. Tugade):アメリカのヴァッサー大学で心理学を教えている研究者
国籍不明
- ミシェル・A・ハリス(Harris):自己肯定感と人間関係のつながりをテーマに研究してきた心理学系の研究者
- ミシェル・リチャードソン(Michelle Richardson):人の行動や健康に関する研究を、一つずつ丁寧に集めて整理するイギリスの研究者