心理学の論文・著者検索「め」:めんどうくさい心の動きを、めげずに調べ続けた研究者たち
「め」から始まる心理学の論文著者一覧
心理学における「め」とは?
心理学における「め」は、もしかすると「めんどうくさい」の「め」かもしれません。
「めんどうだなあ。わかっているのに、また同じことで悩んでしまう」
「めげそうだなあ。気にしなくていいと言われても、やっぱり気になる」
「目の前のことに集中したいのに、心が勝手に過去の反省会を始めている」
人の心というものは、なかなか手ごわい存在です。まっすぐ進みたいのに寄り道をしますし、忘れたいことほど丁寧に保存していますし、どうでもいい一言を、なぜか高級ガラスケースに入れて何度も眺めてしまいます。心の記憶係、少し働きすぎです。
でも、心理学はそのめんどうくささを「困ったものですね」と切り捨てる学問ではありません。むしろ、「なぜ人はそう感じるのか」「どうして気持ちは理屈どおりに動かないのか」「なぜ同じ失敗を思い出してしまうのか」と、めげずに調べ続けてきた学問です。心のややこしさに白旗を上げるのではなく、虫めがねを持って「ちょっと見せてもらえますか」と近づいていくのです。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している人物のうち、名前が「め」から始まる研究者を紹介しています。
「め」から始まる研究者たちは、めんどうくさい心の動きに、根気よく光を当ててくれる案内人のような存在です。感情、ストレス、人間関係、自己理解、認知、心の回復。そうしたテーマを通して、「自分はどうしてこうなんだろう」と感じる場面に、少しずつ言葉を与えてくれます。
人は、自分の心を完全には思いどおりにできません。やる気を出そうとしても出ない日がありますし、忘れようとするほど思い出してしまうこともあります。前向きになりたいのに、心の中の小さな心配係が「念のため不安になっておきましょう」と勝手に会議を開くこともあります。しかもその会議、だいたい長引きます。
けれど、それはあなたが弱いからとは限りません。心には心なりの働きがあります。不安は危険を避けようとするサインかもしれませんし、落ち込みは立ち止まって休むための合図かもしれません。怒りの奥には、大切にしてほしかった気持ちが隠れていることもあります。めんどうくさい心の動きにも、よく見るとちゃんと理由があるのです。
心理学は、心を一瞬で都合よく動かすリモコンではありません。けれど、どのボタンを押すと何が起こりやすいのかを知るための、やさしい説明書にはなってくれます。説明書があるだけで、「また自分はダメだ」と責めるかわりに、「今、こういう反応が起きているんだな」と少し距離を置いて見られるようになります。
このページをたどりながら、あなた自身の中にある「めんどうくさい心の動き」にも、そっと目を向けてみてください。心理学は、遠い研究室だけにある学問ではありません。今日のもやもやに名前をつけ、明日の自分を少し扱いやすくしてくれる、心の説明書のようなものです。めげずに心を見つめていくうちに、「あれ、めんどうだけど、けっこう人間っておもしろいぞ」と思える瞬間が、きっとやってきます。

アメリカ
- メレディス・ヴァン・ブリート(Meredith Van Vleet):「人とのつながりって、ただ仲良しなだけでは終わらないよね?」というテーマを、かなり丁寧に追いかけてきた心理学者
国籍不明
- メリッサ・C・ロビンソン(Melissa C. Robinson):会話や人間関係における「聞くこと」の力に関わる研究で名前が確認できる研究者