心理学の論文・著者検索「ほ」:ほっとする研究者もいれば、心の急所を静かに突いてくる研究者もいます。
「ほ」から始まる心理学の論文著者一覧
心理学における「ほ」とは?
心理学における「ほ」は、もしかすると「ほっとする」の「ほ」かもしれません。
「ほっとした。自分だけがこんなふうに悩んでいるわけじゃないんだ」
「ほんとうは、ずっと無理をしていたのかもしれない」
「ほら、やっぱり心って、思っているよりずっと正直なんだな」
心理学にふれていると、そんなふうに胸の奥が少しゆるむ瞬間があります。ずっと固く結んでいた心のひもが、ふっとほどけるような感じです。誰にも説明できなかった不安や、なんとなく抱えていた疲れに名前がつくと、「ああ、これはただのわがままではなかったのか」と、心の中で小さな湯気が立ちます。まるで、寒い日に出された熱いお茶みたいに、じんわり効いてくるのです。
でも心理学は、ただやさしく背中をなでてくれるだけではありません。ときには、こちらが見ないふりをしていた心の急所を、静かに突いてくることもあります。「その怒り、本当は傷つきではありませんか」「その頑張り、誰かに認められたい気持ちとつながっていませんか」「その疲れ、休み方を忘れているサインではありませんか」と、なかなか鋭いことを言ってきます。しかも大声ではなく、図書館のすみっこから小声で真実を差し出してくる感じです。これは逃げにくい。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している人物のうち、名前が「ほ」から始まる研究者を紹介しています。
「ほ」から始まる研究者たちは、心に毛布をかけてくれるような人もいれば、心の奥にあるスイッチをそっと押してくるような人もいます。ストレス、感情、対人関係、幸福感、心の回復、働き方、生きづらさ。そうしたテーマを通して、私たちが日々なんとなく感じている「しんどい」「うれしい」「こわい」「わかってほしい」に、少しずつ輪郭を与えてくれます。
人の心は、いつも理屈どおりには動きません。頭では「気にしなくていい」とわかっていても、心は勝手に反省会を始めます。もう寝たいのに、脳内では夜の会議が開かれ、議題はだいたい「なぜあんなことを言ったのか」です。しかも議長は不安、書記は後悔。なかなか手ごわい会議です。
そんなとき、心理学は「その会議、少し休憩を入れましょうか」と言ってくれます。悩みを消し去る魔法ではありませんが、悩みの正体を一緒に見つめるための灯りにはなってくれます。見えないままだと怖かったものも、名前がつくと少し扱いやすくなります。心の中の怪獣も、よく見るとただの疲れた小動物だった、ということもあるのです。
このページをたどりながら、あなた自身の中にある「ほっとしたい気持ち」や「ほんとうは気づいていること」にも、そっと耳をすませてみてください。心理学は、遠い研究室だけの学問ではありません。今日のもやもやに名前をつけ、明日の自分を少しやさしく扱うための、心の湯のみのようなものです。熱すぎず、冷たすぎず、手のひらの中でじんわり温度をくれるものなのです。

アメリカ
- ポーラ・R・ピエトロモナコ(Paula R. Pietromonaco):「親しい関係の中で、人はどう傷つき、どう安心し、どう支えられるのか」を長年じっくり見てきた心理学者
- ポール・L・ウィット(Paul L. Witt):「人が話すとき、教えるとき、学ぶとき、心の中で何が起きているのか」を研究してきたコミュニケーション学者
- ポール・シュロット(Paul Schrodt):アメリカのテキサス・クリスチャン大学でコミュニケーション学を教えている研究者