心理学の論文・著者検索「は」:はなし半分で読めない、心の真ん中を射抜いてくる研究者たち
「は」から始まる心理学の論文著者一覧
心理学における「は」とは?
心理学における「は」は、もしかすると「はっとする」の「は」かもしれません。
「はっとした。自分は平気なふりをしていただけかもしれない」
「はじめて気づいた。あの怒りの奥には、寂しさがあったのかもしれない」
「はなし半分で読んでいたのに、なぜか心の真ん中に当たってしまった」
心理学には、そういう瞬間があります。軽い気持ちでページを開いたはずなのに、「これは自分のことでは?」と、心の奥で小さな鐘が鳴ることがあるのです。まるで、冷蔵庫の残り物を確認するつもりで扉を開けたら、そこに昔しまいこんだ感情まで入っていた、みたいな感じです。心の冷蔵庫、なかなか奥が深いのです。
人の心は、ふだんはそれほど大げさに主張してきません。仕事をして、ご飯を食べて、誰かと話して、なんとなく一日が過ぎていきます。でも、ふとした言葉に傷ついたとき、なぜかやる気が出ないとき、人に優しくしたいのに余裕がないとき、心は急に「ちょっとこちらをご覧ください」と立ち上がってきます。まるで、静かだった会議室で、突然ホワイトボードを持ち出してくる係長のようです。
心理学は、そのホワイトボードに書かれた心のメモを、一緒に読んでくれる学問です。「なぜ人は不安になるのか」「どうして人間関係で疲れるのか」「なぜ支えられると元気になるのか」「どうすれば自分を責めすぎずに済むのか」。そうした問いを、むずかしい顔で遠くから眺めるのではなく、日常のすぐそばまで持ってきてくれます。
このページでは、「アドラーの昼寝」に収録している人物のうち、名前が「は」から始まる研究者を紹介しています。
「は」から始まる研究者たちは、心の真ん中にそっと矢印を向けてくれる案内人のような存在です。ストレス、幸福感、人間関係、動機づけ、感情、回復力。そうしたテーマを通して、「なんとなくしんどい」で終わっていた気持ちに、少しずつ輪郭を与えてくれます。
心理学の研究は、ときどき厳しいことも教えてくれます。人は思ったよりも環境に影響されますし、記憶は意外とあいまいですし、感情はきれいに整理された引き出しではなく、ときどき靴下と領収書が一緒に入っているような状態です。でも、だからこそおもしろいのです。心はめんどうで、ややこしくて、でもどこか愛嬌があります。
このページをたどりながら、あなた自身の中にある「はっとする気づき」にも、そっと目を向けてみてください。心理学は、はなし半分で通り過ぎるには少し惜しい学問です。今日の違和感に名前をつけ、明日の自分を少し扱いやすくしてくれる、心の真ん中に届く小さな道具箱のようなものです。

アイルランド
- パスカル・シーラン(Paschal Sheeran):「やろうと思っていたのに、なぜ人はやらないのか」という、人類のちょっと切ない謎を長年追いかけてきた社会心理学者
アメリカ
- バーバラ・L・フレドリクソン(Barbara L. Fredrickson):アメリカの心理学者で、ポジティブ感情の研究でよく知られている人物
- ハリー・T・ライス(Harry T. Reis):人と人のあいだに流れている、目に見えない空気を研究してきた人
- ハロルド・パシュラー(Harold Pashler):人間の「注意」「記憶」「学習」を研究してきたアメリカの認知心理学者
オーストラリア
- パトリック・C・L・ヘブン(Patrick C. L. Heaven):若者の心を、根気よく見つめ続けてきた心理学者
- バルジンダー・サドラ(Baljinder Sahdra):心の動きを、虫めがねではなく望遠鏡と地図まで使って見にいく研究者
オランダ
- バス・フェルプランケン(Bas Verplanken):「人はなぜ、気づけば同じことをしているのだろう?」という、地味なのに人生をかなり左右する謎を追いかけた社会心理学者
国籍不明
- ハリー・ウェガー・ジュニア(Harry Weger Jr.):アメリカのセントラルフロリダ大学にある「ニコルソン・コミュニケーション・メディア学部」の教授