キャサリン・A・ローソン(Katherine A. Rawson)の論文一覧:ノートを見返す勉強に「それ、覚えた気になってません?」と小テストを差し出した心理学者

キャサリン・A・ローソン(Katherine A. Rawson)の論文一覧:ノートを見返す勉強に「それ、覚えた気になってません?」と小テストを差し出した心理学者
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キャサリン・A・ローソン(Katherine A. Rawson)のプロフィール

キャサリン・A・ローソン(Katherine A. Rawson)は、アメリカの認知心理学者です。長年、ケント州立大学で「人はどうすれば、学んだことを長く、しかも効率よく覚えていられるのか」を研究してきました。現在、大学の公式プロフィールでは心理科学部の名誉教授とされています。2004年にコロラド大学で博士号を取得しています。

彼女の研究をものすごく乱暴に一言でまとめるなら、

「で、その勉強法、本当に覚えられるんですか?」

を延々と確かめてきた研究者です。

勉強というものは、けっこう気分に騙されます。

教科書を三回読んだ。

「よし、わかった」

蛍光ペンも引いた。

「これはもう完璧だな」

ノートもきれいにまとめた。

「東大でも行けるかもしれない」

ところが翌日。

「……何の話でしたっけ?」

人間の記憶というのは、なかなか愛嬌のある生き物です。

ローソンは、そんな「勉強した気」と「本当に覚えていること」のあいだにある、見えそうで見えない溝を研究してきました。

「読む」だけではなく、「思い出す」を研究する

ローソンの研究で大きな柱になっているのが、覚えた内容を自分の頭から取り出すことです。

たとえば英単語を覚えるとします。

「apple=りんご」

と10回眺める方法もあります。

しかし、途中で紙を閉じて、

「appleって何だったっけ?」

と自分に問いかける方法もあります。

一見すると前者のほうが楽です。何度も読んでいれば、だんだん文字が親戚のような顔になってきます。

「知ってる知ってる。君、さっきもいたね」

ところが、見れば分かることと、何も見ずに思い出せることは別物です。

ローソンはジョン・ダンロスキーらとともに、こうした「思い出す練習」をいつ、どれくらい繰り返せば、長期間にわたって効率よく記憶を保てるのかを研究してきました。大学の公式プロフィールでも、彼女の中心的な研究テーマは、学生の学習を長持ちさせ、効率を高める方法と、それを支える自己調整の仕組みだと説明されています。

つまり、

「もっと勉強しなさい」

ではありません。

同じ1時間を使うなら、どう使えば一番残るんでしょうね?

という研究なのです。

ここがローソン研究のおもしろいところです。

根性論ではなく、勉強時間の使い方そのものを解剖している。

勉強法の厨房に入って、

「材料は同じなのに、なんでこっちの料理だけ翌日には消えてるんです?」

と鍋のふたを開けているような研究者です。

「覚えた気がする」は、かなり怪しい

ローソンが扱ってきたもう一つの重要なテーマが、自分自身の学習状態をどれくらい正確に判断できるのかという問題です。

難しい言葉では「メタ認知」と呼ばれますが、簡単に言えば、

「自分は、どれくらい分かっているのかを自分で分かる力」

のことです。

これが意外と難しい。

参考書を読んでいると、

「うんうん、分かる」

となります。

答えを見ると、

「ああ、それね。知ってた知ってた」

となります。

しかし問題用紙だけ渡されると、

「…………。」

さっきまで元気だった知識が、一斉に帰宅しています。

ローソンは、読み返し、自己テスト、学習の間隔、繰り返し方などを調べながら、どうすれば学習者自身が、自分の理解度をより正確につかみ、よりよい勉強方法を選べるのかという問題にも取り組んできました。公式プロフィールには、読解、技能の習得、学生の学習、文章理解など幅広い専門領域が挙げられています。

これは学校の勉強だけの話ではありません。

資格試験でも、仕事でも、研修でも同じです。

「資料は読みました」

と、

「資料を閉じても説明できます」

の間には、けっこう立派な川が流れています。

ローソンは、その川に橋を架けようとしてきた人なのです。

「最高の勉強法ランキング」を作った研究者の一人

ローソンの名前を広く知らしめた仕事の一つが、2013年にジョン・ダンロスキー、エリザベス・マーシュ、ミッチェル・ネイサン、ダニエル・ウィリンガムらと発表した、学習方法についての大規模な研究レビューです。

そこでは、よく使われている10種類の学習法について、「本当に効果があるのか」「いろいろな年齢や教材でも使えるのか」「長く覚えていられるのか」といった観点から研究結果が整理されました。

その結果、練習問題などを使って思い出す練習をすることや、勉強する日を分散させることが、とくに有望な学習法として評価されました。

一方、線を引くだけ、何度も読み返すだけ、といった非常によく使われる方法については、使い方によっては役立つものの、「これさえやれば大丈夫」とはいえないことも示されています。

要するに研究チームは、勉強法界に巨大な成績表を持ち込んだのです。

「蛍光ペンさん、人気はありますね」

「ありがとうございます」

「ただし、人気投票ではありませんので」

「えっ」

そんな声が聞こえてきそうです。

実はかなりの実力派

研究テーマが「勉強法」という身近なものなので、親しみやすい印象がありますが、ローソンは国際的にも評価されてきた研究者です。

2009年には、若手科学者・技術者を対象とするアメリカ政府の大統領賞を受賞しました。これは独立して研究を始めた若手研究者に対して米国政府が授与する最高位の栄誉とされる賞で、当時のケント州立大学も彼女の受賞を大きく紹介しています。受賞当時から、教材で学んだ重要な概念を「より長く、より効率よく覚えてもらう方法」の研究に取り組んでいました。

さらに近年、ケント州立大学が紹介した「世界で引用される上位2%の科学者」の一覧にも、学習と記憶の研究者としてローソンの名前が掲載されています。

つまり、

「テストすると覚えやすいみたいですよ」

と軽く言っている人ではありません。

その「みたいですよ」の部分を、

「本当ですか?」

「いつやるといいんですか?」

「何回ですか?」

「難しい問題のほうがいいんですか?」

「半年後も覚えてますか?」

と、研究で一個ずつ潰してきた人です。

心理学者というより、記憶の品質管理担当者と呼びたくなります。

ローソンの研究が教えてくれること

ローソンの研究を眺めていると、勉強について少し見方が変わります。

大切なのは、

「何時間やったか」

だけではありません。

「その時間に、脳に何をさせたか」

なのです。

読む。

線を引く。

まとめる。

もちろん、それらにも意味はあります。

でも、ときどき本を閉じてみる。

そして、

「さて、何が書いてあった?」

と自分の頭に尋ねてみる。

すると脳は、

「え、いま私に聞きます?」

と慌てて記憶を探し始めます。

どうやら、その「探す」という作業そのものが、学習にとって大切らしい。

ローソンが研究してきたのは、まさにその瞬間です。

彼女の研究は、私たちに「もっと頑張れ」とは言いません。

むしろ、

「せっかく頑張るなら、その努力があとまで残る方法を選びませんか」

と問いかけてきます。

勉強とは、知識を頭の中へ大量に運び込む引っ越し作業ではありません。

必要なときに、ちゃんとその知識が玄関から出てきてくれるようにすること。

「確かこの家に住んでいるはずなんですが……」

では困るのです。

そんな人間の記憶の頼もしさと頼りなさを、何年にもわたって丁寧に調べ続けてきたのが、キャサリン・A・ローソンです。

教科書を読み返して安心している私たちの肩を、後ろからそっと叩いてくる研究者でもあります。

「よく読みましたね」

「はい」

「では、本を閉じてください」

「……え?」

ローソンの研究は、だいたいそこから始まります。

参考文献・確認先:ケント州立大学:キャサリン・A・ローソン公式プロフィール / ケント州立大学:ローソン研究室 論文一覧 / Google Scholar:Katherine A. Rawson 論文・引用情報 / PubMed:Katherine A. Rawson 関連論文

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)

キャサリン・A・ローソン(Katherine A. Rawson)の研究から学べること

キャサリン・A・ローソンの研究から学べることを一言で表すなら、

「勉強は、頭に入れたところで終了ではありません」

ということだと思います。

私たちは、ついつい「勉強した量」を成果だと思ってしまいます。

「今日は参考書を30ページ読みました」

「ノートを8ページまとめました」

「蛍光ペンを一本使い切りました」

最後のものについては、もはや文房具店への貢献度しか分かりません。

もちろん、読むことも、書くことも大切です。

でもローソンの研究を見ていると、少し意地悪な質問が飛んできます。

「それで、何も見ないで思い出せますか?」

……そこを聞きますか。

しかし、そこを聞くのがローソンなのです。

彼女は長年にわたって、覚えた内容を自分の頭から取り出す「思い出す練習」や、学習する時期を適度に離す「間隔をあけた学習」について研究してきました。ケント州立大学も、ローソンの研究について「何をするか」という思い出す練習と、「いつするか」という間隔をあけた学習を継続的に研究してきたと紹介しています。

そこから見えてくるのは、私たちの勉強に対する、ちょっとした思い込みです。

「分かる」と「思い出せる」は別の能力

たとえば、参考書を読んでいるとします。

「徳川家康は1603年に征夷大将軍になった」

なるほど。

もう一度読む。

「徳川家康は1603年に征夷大将軍になった」

うん、知ってる。

三回目。

「徳川家康は1603年に……」

「はいはい、家康さんね。もう知ってますよ」

ここで参考書を閉じます。

では質問です。

「徳川家康が征夷大将軍になったのは何年ですか?」

「…………160……何年でしたっけ?」

家康さん、急に霧の向こうへ帰ってしまいました。

これが学習のおもしろくも恐ろしいところです。

見れば分かることと、自力で思い出せることは同じではありません。

何度も読んでいると文章そのものに親しみが出てくるため、「覚えた」という感覚が生まれます。しかし、実際に必要なのは、試験や仕事の場面で必要な情報を自分の記憶から取り出せることです。

だからこそ、ローソンらが研究してきた「思い出す練習」が重要になってきます。

つまり、

読む。

閉じる。

思い出す。

分からなかったところを見る。

また時間をおいて思い出す。

この往復です。

勉強というと、知識を「入れる作業」ばかり想像します。

でも実際には、

入れた知識を取り出す練習も必要なのです。

冷蔵庫に食材をぎっしり詰めても、必要なときに「あれ、豆腐どこだ?」と30分探していたら困ります。

記憶もだいたい同じです。

入っているだけでは足りない。

必要なときに出てきてくれることが大切なのです。

「覚えたら終わり」ではなく、「忘れかけたころに、もう一度」

もう一つ、ローソンの研究から学べる大切な考え方があります。

それが、勉強の間隔です。

私たちは試験前になると、ときどき突然、学習界の短距離走選手になります。

夜8時。

「よし、今日は英単語200個覚えるぞ」

夜10時。

「あと130個……」

深夜0時。

「apple……りんご……banana……バナナ……人生とは……」

深夜2時。

「もう全部bananaでいいのでは?」

いわゆる一夜漬けです。

短期間で大量に触れると、その瞬間には覚えた感じがします。

ところが、長く記憶しておきたい場合には、学習を一度に詰め込むより、時間をあけながら繰り返す方法が有力です。

ローソンも参加した2013年の大規模な研究レビューでは、さまざまな学習法が比較され、「練習問題などで思い出すこと」と「学習を複数の時期に分けること」が、幅広く使いやすく効果の期待できる方法として高く評価されました。

ここで大切なのは、

「忘れてはいけない」

ではなく、

「少し忘れることを前提に勉強を組み立てる」

という発想です。

昨日覚えたことを今日もう一度。

今日思い出せたことを数日後にもう一度。

そして、少し忘れたころに、

「さて、何だったっけ?」

と頭の中を探してみる。

記憶にとって、この「探す時間」は必ずしも敵ではありません。

むしろ学習では、少し苦労して思い出す場面をつくることが重要になります。

だから、

「忘れちゃった。私は記憶力が悪い」

と落ち込む必要はありません。

忘れること自体は、人間の標準装備です。

問題は、

「忘れたあと、どうするか」

です。

記憶から少し消えかけた知識に、

「まだ契約期間中ですよ」

と声をかけて呼び戻す。

そんな勉強のほうが、長期戦には向いているわけです。

勉強時間を増やす前に、勉強方法を疑ってみる

ローソンの研究から私がとても大切だと思うのは、

努力が足りないと決めつける前に、方法を見直していい

ということです。

試験に受からない。

資格が覚えられない。

研修内容が頭に残らない。

そんなとき私たちは、すぐに自分へ言います。

「もっとやらないと」

もちろん、それが必要な場合もあります。

しかし、

1時間の勉強を2時間にする前に、

その1時間で何をしているのかを見直してみてもいい。

ずっと参考書を読んでいるなら、途中で閉じて説明してみる。

ノートを眺め続けているなら、白紙に覚えていることを書いてみる。

今日3時間やる予定なら、今日1時間、明日1時間、数日後に1時間と分けられないか考えてみる。

ローソンとジョン・ダンロスキーは、思い出す練習をどのような間隔や回数で行えば、長く覚えながら学習効率も保てるのかを研究しています。つまり「とにかくテストをたくさんやればいい」という単純な話ではなく、どれくらいやれば十分なのかまで研究対象になっているのです。

これは、かなり人間にやさしい考え方だと思います。

努力を否定しているわけではありません。

むしろ、

「その努力、せっかくなら残る形にしませんか」

と言っている。

努力は水です。

勉強法はバケツです。

穴のあいたバケツを持っている人に、

「もっと水を入れろ!」

と言い続けても大変です。

まず穴を確認したほうがいい。

ローソンの研究は、学習というバケツをひっくり返して、

「このへんから漏れてません?」

と調べてくれている研究とも言えるでしょう。

蛍光ペンを捨てる必要はない

ここで一つ注意したいことがあります。

2013年の学習法レビューでは、線を引くことや読み返すことは、思い出す練習や間隔をあけた学習ほど高く評価されませんでした。

だからといって、

「蛍光ペンは敵だ!」

と窓から投げる必要はありません。

文房具に罪はありません。

問題なのは、

線を引いたことで勉強が完成したと思ってしまうこと

です。

大事なところに線を引く。

それはいい。

そのあと、

「じゃあ、何が大事だった?」

と自分に聞く。

ノートをまとめる。

それもいい。

そのあとノートを閉じて、

「さっき何を書いた?」

と確認する。

読み返す。

もちろんいい。

でも最後に、

「読まなくても説明できる?」

を加えてみる。

こう考えると、ローソンの研究は従来の勉強法を全部捨てろと言っているわけではありません。

むしろ、

勉強の最後に「思い出す」を一個足してみよう

という提案として受け取ると、とても実践しやすくなります。

「勉強した感」と「学んだ結果」を分けて考える

これは勉強以外にも使える考え方です。

たとえば仕事の研修。

研修を3時間受けました。

資料も読みました。

講師の話もうなずきながら聞きました。

終了。

「大変勉強になりました」

では翌日、

「では昨日の内容を新人さんに説明してください」

と言われたらどうでしょう。

「えー、非常に有意義な内容でして……」

「具体的には?」

「……非常に、有意義で……」

有意義だけが生き残っています。

これは珍しいことではありません。

会議も、本も、講演も同じです。

私たちは「情報に触れたこと」を「身につけたこと」と取り違えやすい。

だから、本を一章読んだら、

「この章で大切だったことを三つ挙げるなら?」

と考えてみる。

研修を受けたら、

「明日から変える行動は何?」

と自分に聞く。

会議が終わったら、

「結局、何が決まった?」

と言葉にしてみる。

これだけでも、「受け取った情報」が「使える知識」に変わりやすくなります。

ローソンらの研究はもともと学生の学習改善を大きな目的としてきましたが、その根っこにある「必要な情報を適切な時期に思い出せるようにする」という発想は、大人の学びにも十分応用できるでしょう。ケント州立大学も、ローソンとダンロスキーの研究について、学生の学習成果を改善し、教育実践につなげることを目的としていると紹介しています。

一回で覚えられない自分を責めなくていい

そして私は、ローソンの研究にはもう一つ、とても人間らしいメッセージが含まれているように感じます。

それは、

一回で覚えられないのは、失敗ではない

ということです。

人間は忘れます。

昨日読んだ本も忘れる。

先週聞いた話も忘れる。

人の名前も忘れる。

冷蔵庫を開けた理由さえ忘れる。

「私はなぜここにいるのだろう」

哲学的ですが、冷蔵庫の前です。

だから「忘れない人」になることを目指すより、

忘れる自分でも学べる仕組みを作る。

こちらのほうが現実的です。

覚える。

少し忘れる。

思い出す。

また忘れる。

もう一度思い出す。

人間の学習というのは、どうやら一直線ではありません。

行ったり来たりしながら、少しずつ道が踏み固められていく。

昨日は草むらだった道が、何度も歩くうちに、

「ああ、ここ通ったことある」

となっていく。

記憶も、そんなものなのかもしれません。

ローソンの研究を日常で使うなら

難しい理論を全部覚える必要はありません。

ローソンの研究から、日常に持って帰るなら、私は三つで十分だと思います。

「見ないで思い出す」

「一度で終わらせず、間隔をあけて戻ってくる」

「勉強した時間ではなく、あとで使えるかを確かめる」

これだけです。

資格試験なら、参考書を閉じて問題を解く。

読書なら、本を閉じて内容を誰かに説明するつもりでまとめる。

仕事なら、研修資料を見ずに手順を書いてみる。

人の名前を覚えたいなら、名刺を何度も眺めるだけではなく、少し後で顔を思い浮かべながら名前を思い出してみる。

どれも派手ではありません。

「脳が10倍になる奇跡の勉強法!」

という感じもしません。

残念ながら翌朝、天才になっている保証もありません。

でも、そこがいい。

ローソンの研究は、学習を魔法にしません。

「人間は忘れる」という、ごく普通のところから始めています。

そして、その普通の脳を使って、

どうすれば少しでも長く、

少しでも効率よく、

学んだことを残せるのかを考えている。

勉強がうまくいかないと、私たちは自分の能力を疑います。

「頭が悪いのかな」

「記憶力がないのかな」

「歳だからかな」

でも、その前に一度だけ考えてみてもいい。

「私の能力ではなく、やり方を変えられる部分はないだろうか?」

参考書をもう一周する前に、閉じてみる。

「さて、何を覚えている?」

たったそれだけで、勉強は「読む時間」から「思い出す時間」へ変わります。

ローソンの研究から私たちが学べる最大のことは、

学ぶとは、何度も頭へ入れることではなく、必要なときに頭から取り出せるように育てることなのかもしれない

ということです。

さて。

ここまで読んだところで、一つだけローソン先生風に質問してみましょう。

画面を閉じたあと、

この記事から何を三つ思い出せますか?

「ちょっと待ってください、もう一回読みます」

……その前に、一度だけ思い出してみましょう。

たぶんローソンなら、そこでにっこりするはずです。

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)

キャサリン・A・ローソン(Katherine A. Rawson)の論文一覧

1.『本当に効果のある勉強法とは?――認知心理学と教育心理学が明かす、学習効果を高める10の学習テクニック』ジョン・ダンロスキー、キャサリン・A・ローソン、エリザベス・J・マーシュ、ミッチェル・J・ネイサン、ダニエル・T・ウィリンガム(2013)

Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T.(2013). Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques: Promising Directions From Cognitive and Educational Psychology. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4–58. DOI:10.1177/1529100612453266

「勉強法って、結局どれが効くの?」そんな疑問に、心理学者たちが10種類の学習法をずらりと並べて“成績表”をつけたのがこの論文です。結果、小テストなどで思い出す練習と、日を分けて学ぶ方法が特に高評価。一方、「何度も読む」「大事なところに線を引く」は意外と伸び悩み。「え、蛍光ペン一本使い切ったのに?」と肩を落としたくなりますが、大丈夫。努力を減らす話ではなく、同じ努力をもっと記憶に残す方法を教えてくれる、勉強法の健康診断のような一篇です。

阿部牧歌(管理人)
阿部牧歌(管理人)
この論文の要約を読む
効果的な勉強法はどれ?10種類を心理学研究から比べてみた
効果的な勉強法はどれ?10種類を心理学研究から比べてみた
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