【論文要約】がんばっているのに疲れる職場、なぜか元気が出る職場:職務要求・資源モデルから見える違い
同じ仕事でも、疲れる職場と元気が出る職場があるのはなぜ?
『仕事の負担と資源モデル:職場のストレスと活力を読み解く最前線』アーノルド・B・バッカー、エヴァンゲリア・デメルーティ(2007)
Bakker, A. B., & Demerouti, E. (2007). The Job Demands-Resources model: state of the art. Journal of Managerial Psychology, 22(3), 309–328. DOI:10.1108/02683940710733115
同じ仕事をしているはずなのに、なぜか職場によって疲れ方がまったく違うことがあります。
たとえば、同じようにパソコンに向かって仕事をしていても、ある職場では「今日も一日、魂が干物になりました……」というくらいぐったりする。一方で、別の職場では忙しかったはずなのに、「まあ大変だったけど、なんかやり切ったな」と思えることもある。
この違いは、本人の根性だけで決まるのでしょうか。
もちろん、体力や性格、経験の差もあります。でも、それだけで片づけてしまうと、職場という巨大な鍋の中で何が煮込まれているのかが見えなくなってしまいます。実は仕事のしんどさには、「負担になるもの」と「支えになるもの」のバランスが大きく関係しています。
そこで登場するのが、バッカーとデメルーティによる「職務要求・資源モデル」です。
なんだか名前だけ見ると、会議室のホワイトボードに書かれていそうな固めの理論ですが、中身はとても身近です。ざっくり言えば、「仕事で人を疲れさせる要素」と「仕事の中で人を助けてくれる要素」を分けて考えるモデルです。
たとえば、仕事量が多い、時間に追われる、感情的な対応が多い、人間関係がギスギスしている。こうしたものは、人を消耗させやすい要素です。反対に、上司や同僚のサポートがある、自分で工夫できる余地がある、成長を感じられる、努力が認められる。こうしたものは、働く人の心を支える資源になります。
つまり、職場のストレスは「忙しいかどうか」だけでは決まりません。忙しくても支えがあれば、人は意外と踏ん張れます。逆に、仕事量がそこまで多くなくても、支えが少ない職場では、心のバッテリーがじわじわ減っていきます。スマホで言えば、バックグラウンドで謎のアプリがずっと電池を食っているような状態です。
この論文は、そんな「なぜ人は仕事で燃え尽きるのか」「どうすれば働く元気を保てるのか」を考えるうえで、とても重要な手がかりを与えてくれます。
この記事では、Bakker & Demerouti(2007)の論文「The Job Demands-Resources model: state of the art」をもとに、職務要求・資源モデルの考え方を、できるだけわかりやすく、そして少しだけ肩の力を抜きながら紹介していきます。

この論文をひとことで言うと
この論文をひとことで言うと、「人は仕事量だけで疲れるのではなく、支えが足りないと燃え尽きやすくなる」という研究です。
「いやいや、忙しいから疲れるんでしょ?」と思いますよね。もちろん、それは大正解です。仕事量が多い、締切に追われる、対応しないといけないことが多い。こうした状況が続けば、心も体も「ちょっと休ませてください係」を派遣したくなります。
でも、この論文のおもしろいところは、仕事のしんどさを「忙しさ」だけで見ていないところです。
たとえば、同じように忙しくても、上司が相談に乗ってくれる、同僚が助けてくれる、自分で工夫できる、がんばりを認めてもらえる。こうした支えがある職場では、人は意外と踏ん張れます。心の中に小さな充電器があるようなものです。
反対に、仕事量はそこそこでも、誰にも相談できない、全部ひとりで抱え込む、がんばっても見てもらえない、やり方を自分で決められない。そんな職場では、心のバッテリーがじわじわ減っていきます。しかも厄介なことに、減っていることに気づいたときには、もう残量3%だったりします。
つまり、この論文は「働く人が燃え尽きるか、それとも前向きに働けるかは、仕事の負担と仕事の資源のバランスで決まる」と教えてくれます。
仕事の負担とは、人を疲れさせるもの。仕事の資源とは、人を支え、やる気や成長につながるものです。
この考え方を知ると、「自分が弱いから疲れているんだ」と責めるだけではなく、「この職場には支えになるものが足りているだろうか?」と考えられるようになります。これは、働く人にとっても、職場をつくる人にとっても、とても大切な視点です。

この論文の要点
1. 仕事の疲れは、本人の根性や性格だけで決まるわけではない
仕事で疲れきってしまうと、つい「自分のメンタルが弱いのかな」「もっとがんばらないといけないのかな」と考えてしまうことがあります。
でも、この論文が教えてくれるのは、そこだけを責めなくていいということです。
人が仕事で消耗するかどうかは、本人の性格だけでなく、仕事量、時間的なプレッシャー、人間関係、感情労働など、職場にあるさまざまな負担によって大きく変わります。
つまり、疲れている人に向かって「気合いが足りない!」だけで済ませるのは、スマホの充電が切れているのに「画面の明るさが根性なし!」と言っているようなものです。見るべきは、本人だけではなく、どんな環境で働いているのかという点なのです。
2. 職場にある「支え」の量によって、やる気や働きやすさは大きく変わる
この論文では、仕事をしんどくする要素だけでなく、人を支える要素にも注目しています。
たとえば、上司や同僚のサポートがあること、自分で仕事の進め方を工夫できること、努力を認めてもらえること、成長を感じられること。こうしたものは「職務資源」と呼ばれ、働く人の心を支える大事な燃料になります。
忙しい職場でも、相談できる人がいるだけで気持ちはかなり違います。「全部ひとりで抱えてね」と言われる職場と、「困ったら一緒に考えよう」と言ってもらえる職場では、心の減り方がまるで違います。
人はロボットではありません。電源コードを差せば動くわけではなく、「認められている」「助けてもらえる」「自分にも工夫できる」という感覚があることで、働く力が回復していきます。
3. 燃え尽きを防ぐには、負担を減らすだけでなく、資源を増やすことも大切である
ストレス対策というと、つい「仕事量を減らそう」「負担を軽くしよう」と考えがちです。もちろん、それはとても大事です。山盛りの仕事を前にして「気持ちの持ちようで!」と言われても、心の中の自分がそっと退職届を書き始めてしまいます。
ただ、この論文のおもしろいところは、負担を減らすだけでなく、支えになるものを増やすことも大切だと示している点です。
仕事が大変でも、裁量がある、相談できる、感謝される、成長を感じられる。そうした資源があると、人はただ疲れるだけではなく、「大変だけど意味がある」「もう少しやってみよう」と感じやすくなります。
つまり、働きやすい職場をつくるには、単に仕事を減らすだけでは足りません。人の心に燃料を補給するしくみも必要なのです。職場づくりとは、仕事量の調整だけでなく、安心感、信頼、成長実感という見えない栄養をどう増やすかでもあるのです。

研究の背景:なぜ仕事のストレスとやる気を一緒に考える必要があったのか
仕事のストレスについて考えるとき、多くの人はまず「仕事量が多い」「締切がきつい」「上司が怖い」「お客様対応で心がすりおろされる」といった、しんどい要素を思い浮かべるのではないでしょうか。
たしかに、それは大事です。仕事が山盛りで、締切が火を噴いていて、人間関係までギシギシしていたら、心の中の小さな自分が「本日は閉店しました」と看板を出しても不思議ではありません。
ただ、ここでひとつ疑問が出てきます。
同じように忙しくても、なぜか元気に働ける人や職場があります。反対に、仕事量だけ見ればそこまで多くないのに、なぜかどんどん疲れていく職場もあります。
つまり、仕事のストレスは「忙しいかどうか」だけでは説明しきれないのです。
これまでの職場ストレス研究では、仕事の負担に注目することが多くありました。もちろん、仕事量や時間的プレッシャー、精神的な負担は、燃え尽きや体調不良につながる大きな要因です。ここを見ないのは、カレーを作るのにルーを忘れるくらい大事件です。
でも、それだけでは足りませんでした。
なぜなら、働く人の状態には「負担」だけでなく、「支え」も関係しているからです。たとえば、困ったときに相談できる上司がいる。仲間が助けてくれる。自分で仕事の進め方を工夫できる。がんばりを認めてもらえる。成長している実感がある。
こうしたものがあると、同じ大変な仕事でも受け止め方が変わります。「大変だけど、なんとかやれそう」「忙しいけど、意味はある」と感じやすくなるのです。
つまり、まだよくわかっていなかったのは、仕事の負担が人をどう疲れさせるのかだけではありませんでした。仕事の中にある支えや資源が、どうやって人のやる気や働く元気を生み出すのか。その両方をまとめて説明する視点が必要だったのです。
そこで登場したのが、バッカーとデメルーティの「職務要求・資源モデル」です。
このモデルは、職場を「人を疲れさせる要素」と「人を支える要素」の両方から見ようとします。いわば、職場の健康診断です。血圧だけを見るのではなく、睡眠、食事、運動、心の栄養までまとめて見ていくような考え方です。
この論文の背景には、「働く人が燃え尽きるしくみ」と「働く人が前向きになれるしくみ」を、別々ではなく一緒に考えようという問題意識がありました。
仕事は、人を疲れさせるだけのものではありません。ときには成長や達成感、つながりをくれるものでもあります。だからこそ、この論文では、ストレスだけを見るのではなく、やる気や活力まで含めて、働く人の心の動きを説明しようとしたのです。

研究方法:職務要求・資源モデルは、仕事のストレスとやる気をどう整理したのか
この論文は、ひとつの会社に行って「社員100人にアンケートを取りました」というタイプの研究ではありません。
どちらかというと、これまでの研究を整理しながら、職務要求・資源モデルが、仕事のストレスややる気をどのように説明できるのかをまとめた論文です。
いわば、職場ストレス研究の散らかった机を、バッカーとデメルーティが「ちょっと一回、ここで整理しましょうか」と片づけてくれたようなものです。書類の山の中から、「これは人を疲れさせる要素ですね」「これは人を支える要素ですね」と、ラベルを貼っていく感じです。
この論文で中心になるのは、仕事に関する要素を大きく2つに分けて考えることです。
ひとつは、職務要求です。これは、仕事量の多さ、時間的なプレッシャー、精神的な負担、人間関係の難しさなど、働く人のエネルギーを使わせる要素のことです。言い換えると、心の体力ゲージをじわじわ削ってくるものです。
もうひとつは、職務資源です。これは、上司や同僚のサポート、自分で仕事を工夫できる裁量、成長の機会、フィードバック、評価など、働く人を支える要素のことです。こちらは、心の充電スポットのようなものです。
この論文では、こうした職務要求と職務資源が、働く人の状態にどう関わるのかを整理しています。
具体的には、職務要求が多すぎると、疲労や燃え尽きにつながりやすい。一方で、職務資源が多いと、やる気やワーク・エンゲイジメントにつながりやすい、という流れです。
ここで大事なのは、仕事のストレスを「忙しいから疲れる」で終わらせていないところです。もちろん忙しさは大きな要因です。でも、同じように忙しくても、支えがあるかどうかで結果は変わります。
たとえば、忙しいけれど相談できる上司がいる職場と、忙しいうえに誰も助けてくれない職場では、心の疲れ方がまるで違います。前者は「大変だけど、なんとかなるかも」と思えますが、後者は「これはもう、心の非常ベルが鳴っております」という状態になりやすいのです。
つまり、この論文の研究方法をざっくり言うと、仕事にあるさまざまな要素を、人を疲れさせるものと人を支えるものに分けて整理し、それらが燃え尽きや働く元気にどうつながるのかを説明した、ということです。
細かい統計の話に入る前に、この大枠をつかんでおけば大丈夫です。職務要求・資源モデルは、職場を見るための「心の天気図」のようなものです。どこに雨雲があり、どこに日ざしがあるのかを見ることで、なぜ人が疲れるのか、そしてなぜ前向きに働けるのかが見えやすくなるのです。

この研究でわかったこと:仕事のストレスとやる気は「負担」と「支え」のバランスで変わる
この論文でわかったことをざっくり言うと、仕事で人が疲れるか、前向きに働けるかは、「仕事の負担」と「職場の支え」のバランスで大きく変わるということです。
ここで大事なのは、仕事のストレスを「忙しいから疲れる」で終わらせていないところです。
もちろん、仕事量が多い、締切がきつい、難しい対応が続く、感情を使う場面が多い。こうした「職務要求」が大きくなると、人は疲れやすくなります。ずっと坂道を自転車でこいでいるようなものです。しかも向かい風つき。さらにカゴにはじゃがいもが満載。これはなかなか大変です。
でも、この研究のおもしろいところは、負担があること自体だけでなく、そこに支えがあるかどうかが大きな分かれ道になると示している点です。
たとえば、同じように忙しくても、上司に相談できる、同僚が助けてくれる、自分で仕事の進め方を工夫できる、がんばりを認めてもらえる。こうした「職務資源」があると、人はただ消耗するだけではなく、「大変だけど、なんとかやっていけそう」と感じやすくなります。
逆に、仕事の負担がそこまで極端に多くなくても、支えが少ない職場では、心のバッテリーがじわじわ減っていきます。誰にも相談できない。努力しても見てもらえない。やり方を自分で決められない。そんな状態が続くと、心の中で小さな警報ランプが「ピコン、ピコン」と点滅し始めます。
ここが少し意外なポイントです。
燃え尽きは、単に「仕事が多すぎるから起きる」だけではありません。仕事の大変さに対して、支えや回復の材料が足りないときにも起きやすいのです。
つまり、職場で大切なのは「仕事を減らせばすべて解決」という単純な話ではありません。もちろん、負担が大きすぎるなら減らす必要があります。でも、それと同時に、相談しやすさ、裁量、フィードバック、成長の機会、安心できる人間関係といった「働く人を支える資源」を増やすことも重要なのです。
さらに、このモデルでは、職務資源は燃え尽きを防ぐだけでなく、ワーク・エンゲイジメントにもつながると考えられています。ワーク・エンゲイジメントとは、簡単に言えば、仕事に対して前向きで、活力があり、集中して取り組めている状態のことです。
つまり、職場の支えは「疲れを減らすための救急箱」であると同時に、「働く元気を育てる栄養」でもあるのです。ばんそうこうであり、味噌汁でもある。地味だけれど、ないと困る存在です。
この研究から見えてくるのは、働く人を元気にする職場とは、ただ楽な職場ではないということです。
むしろ、大変な仕事があっても、その大変さを支える仕組みがある職場です。相談できる。任せてもらえる。認めてもらえる。成長を感じられる。そうした資源があることで、人は「しんどいけれど、意味がある」「大変だけど、自分はここで力を出せている」と感じやすくなります。
反対に、どれだけ仕事の内容が立派でも、支えがなければ人は消耗してしまいます。立派な船でも、穴が空いたまま海に出れば沈んでしまうようなものです。
この論文が教えてくれるのは、職場のストレス対策は、個人の根性論だけではなく、職場の設計として考える必要があるということです。
働く人が燃え尽きるか、前向きに働けるか。その分かれ道は、本人の心の中だけにあるのではありません。職場にどんな負担があり、どんな支えがあるのか。そのバランスの中に、働く人の心の未来が隠れているのです。

ここが面白い:仕事のストレスは「多いか少ないか」だけでは決まらない
この論文の面白いところは、仕事のストレスを「仕事量が多いからしんどい」という単純な話で終わらせていないところです。
もちろん、仕事量が多いのは大変です。メールは増える、締切は迫る、電話は鳴る、なぜかプリンターは大事なときに紙詰まりする。職場という場所は、ときどき人間の忍耐力を実験する装置みたいになります。
でも、バッカーとデメルーティの職務要求・資源モデルは、そこにもう一枚、心理学のふかふか座布団を敷いてくれます。
「忙しいから疲れる」のはたしかにそう。けれど、本当に見るべきなのは、忙しさだけではありません。そこに、相談できる人がいるのか。自分で工夫できる余地があるのか。がんばりを見てもらえているのか。成長している実感があるのか。つまり、仕事の大変さを受け止めるための“支え”があるのかどうかが大事なのです。
ここが、なかなか「へえ」となるポイントです。
たとえば、同じように忙しい職場でも、「困ったら声かけてね」と言ってくれる人がいるだけで、心の疲れ方は変わります。仕事量は同じでも、心の中に小さな避難所ができる感じです。逆に、仕事量はそこそこでも、誰にも相談できず、何をしても認められず、自分の判断で動く余地もない職場では、心がじわじわ削られていきます。
つまり、ストレスは「仕事の量」だけではなく、「孤独感」や「無力感」と手をつないで大きくなるのです。こわいですね。ストレス界の合体ロボです。
この考え方が面白いのは、働く人の不調を「本人の弱さ」だけに押し込めないところです。
仕事で疲れている人に対して、「もっと前向きに考えよう」「気合いを入れよう」「みんな大変なんだから」と言ってしまうことがあります。でも、職務要求・資源モデルの視点で見ると、問い方が変わります。
「この人は弱いのか?」ではなく、「この人を支える資源は足りているのか?」と考えるようになるのです。
これはかなり大きな転換です。まるで、枯れかけた観葉植物に向かって「もっと緑になれ!」と説教するのをやめて、「水は足りているかな?日当たりはどうかな?鉢が小さすぎないかな?」と見るようなものです。人間も植物も、根性だけではなかなか育ちません。
さらに面白いのは、職務資源が「疲れを防ぐもの」であるだけでなく、「やる気を生み出すもの」でもあるという点です。
支えがある職場では、人は単に倒れにくくなるだけではありません。「自分は役に立っている」「もう少し工夫してみよう」「ここで成長できそうだ」と感じやすくなります。これは、ただマイナスをゼロに戻す話ではなく、ゼロからプラスに向かう話です。
職場の支えは、心の消火器であり、同時に小さな発電所でもあるのです。
この視点を持つと、職場を見る目が少し変わります。
「仕事が多いか少ないか」だけではなく、「その仕事を支える仕組みがあるか」を見るようになります。
「忙しい職場かどうか」だけではなく、「忙しくても人が壊れない工夫があるか」を見るようになります。
「やる気がない人がいる」と見るだけではなく、「やる気が育つ土壌があるか」と考えられるようになります。
ここに、この論文のやさしさがあります。
働く人を責めるための理論ではなく、働く人がなぜ疲れるのか、なぜ元気を失うのか、そしてどうすればもう一度力を出せるのかを、職場全体のしくみから考えようとしているのです。
つまり、この論文が教えてくれるのは、仕事のストレスは「量」の問題だけではないということです。大切なのは、負担と支えのバランスです。
重い荷物を持つなら、丈夫なリュックが必要です。長い道を歩くなら、休める場所が必要です。大変な仕事を続けるなら、相談できる人、任せてもらえる余地、認められる経験、成長できる感覚が必要です。
仕事で人が疲れるのは、荷物が重いからだけではありません。
その荷物を、ひとりで、黙って、誰にも見られず、ずっと持たされているときに、人は深く疲れていくのです。

私たちの生活にどう活かせる?:仕事のストレス対策は「負担を減らす」と「支えを増やす」の両方で考える
この論文を私たちの生活に活かすなら、まず大事なのは、仕事のしんどさを「自分の根性不足」だけで片づけないことです。
仕事でぐったりしたとき、私たちはつい自分を責めがちです。「もっと要領よくできたはず」「自分はメンタルが弱いのかも」「みんなできているのに、自分だけ疲れている気がする」と考えてしまう。
でも、職務要求・資源モデルの視点で見ると、問い方が少し変わります。
「自分が弱いのかな?」ではなく、「今の自分には、負担に見合う支えがあるかな?」と考えるのです。
これはかなり大事です。たとえば、重い荷物を持っている人に向かって、「腕力が足りない!」と言うだけでは、少し乱暴です。見るべきなのは、荷物が重すぎないか、台車はないのか、一緒に持ってくれる人はいないのか、休憩できる場所はあるのか、ということです。
仕事も同じです。
仕事量が多い。締切がきつい。人間関係に気を使う。お客様対応で感情を使う。こうした負担が大きいなら、まずはその負担を少しでも減らせないか考える必要があります。
ただし、この論文が教えてくれるのは、それだけではありません。
負担を減らすことに加えて、支えを増やすことも大切なのです。
たとえば、相談できる人をつくる。仕事の進め方を少し自分で工夫できるようにする。困ったときに早めに共有する。小さな達成を自分で記録する。感謝されたことや、うまくいったことを見える形にする。
こうしたものは、心の資源になります。
「資源」と聞くと、石油とか天然ガスみたいな壮大なものを想像しそうですが、職場でいう資源はもっと身近です。「ちょっと聞いてもいいですか?」と言える相手。自分の工夫が許される余地。「助かりました」と言ってもらえる一言。昨日より少しできるようになったという実感。
どれも小さいようで、心にはかなり効きます。お弁当に入っている小さな梅干しみたいなものです。主役ではないかもしれませんが、あると全体が締まります。
この考え方は、職場づくりにも活かせます。
部下や同僚が疲れているとき、「もっとがんばろう」と励ますだけでは足りないことがあります。もちろん励ましが悪いわけではありません。でも、それだけだと、穴の空いたバケツに「もっと水をためよう!」と言っているような状態になることもあります。
大事なのは、その人の負担が大きすぎないかを見ること。そして、支えになるものが足りているかを見ることです。
相談しやすい雰囲気はあるか。仕事の優先順位は見えているか。困ったときに助けを求められるか。がんばりが見えないまま放置されていないか。本人に工夫する余地はあるか。
こうした確認をするだけでも、職場の空気は少し変わります。
また、自分自身のセルフケアとしても使えます。
疲れたときに、「とりあえず休む」だけでなく、「自分を疲れさせている負担は何か」「自分を支えてくれる資源は何か」と分けて考えてみるのです。
たとえば、負担としては「作業量が多い」「人に気を使いすぎている」「予定が詰まりすぎている」「わからないことをひとりで抱えている」などがあるかもしれません。
一方で、資源としては「相談できる人」「得意な作業」「落ち着ける時間」「感謝の言葉」「自分なりの工夫」「休憩」「睡眠」「好きな音楽」などがあります。
こうして見ると、ただ「しんどい」で終わらずに、「じゃあ、どこを少し変えられそうか」が見えやすくなります。
もちろん、すべてを自分ひとりで変える必要はありません。職場の仕組みや人間関係には、自分だけでは動かせないものもあります。そこを無理やり「自分の努力不足」にしてしまうと、心がさらに疲れてしまいます。
だからこそ、このモデルはやさしいのです。
「あなたが弱い」と言うのではなく、「負担と支えのバランスを見てみよう」と言ってくれるからです。
仕事で疲れているとき、人はつい自分の心だけを責めてしまいます。でも、本当は、心は職場環境の中で揺れています。風が強ければ木は揺れます。土が乾けば花はしおれます。人の心も、置かれた環境と切り離して考えることはできません。
この論文を生活に活かすなら、まずはこう問いかけてみるとよいかもしれません。
「今の私は、何にエネルギーを削られているのか」
「今の私を、何が支えてくれているのか」
「負担を少し減らすなら、どこからできそうか」
「支えを少し増やすなら、誰に何を相談できそうか」
この4つを考えるだけでも、仕事のストレスは少し見えやすくなります。
職場のストレス対策は、気合いの大盛り定食ではありません。負担を減らし、支えを増やし、自分の心がちゃんと息をできる状態をつくることです。
働く人に必要なのは、ただ強くなることではありません。
重い荷物を持つなら、持ち方を変える。誰かと分ける。休む場所をつくる。ときには、荷物そのものを減らす。
その工夫こそが、仕事を長く続けるための大切な知恵なのです。

少し注意したい点:職務要求・資源モデルは「万能のストレス解決法」ではない
職務要求・資源モデルは、仕事のストレスや燃え尽き、やる気を考えるうえで、とても役に立つ考え方です。
「仕事の負担」と「職場の支え」を分けて見ることで、ただ「忙しいから疲れる」「本人の気持ちが弱いからつらい」と片づけずに、職場のしくみとして考えられるようになります。
これはかなり大きな一歩です。職場のストレスを、ただの根性論の土俵から、ちゃんとした観察のテーブルに移してくれる感じがあります。
ただし、このモデルも「これさえあれば、すべての職場問題が解決します!」という魔法の杖ではありません。
ここは大事です。心理学の理論は、便利な地図ではありますが、現実そのものではありません。地図を見れば目的地はわかりやすくなります。でも、実際に道を歩けば、工事中の道もありますし、急な雨も降りますし、なぜか道の真ん中で猫が会議をしていることもあります。
まず注意したいのは、職場によって「負担」と「支え」の中身が違うという点です。
たとえば、接客業ではお客様への感情的な対応が大きな負担になるかもしれません。医療や福祉の現場では、人の生活や命に関わる責任の重さが負担になることがあります。事務職では、細かな確認作業や締切、ミスできない緊張感が負担になることもあります。
一方で、支えになるものも職場によって違います。ある人にとっては上司のサポートが大きな支えになります。別の人にとっては、自分で仕事の進め方を決められる裁量が何より大切かもしれません。また別の人にとっては、「ありがとう」と言われることや、成長を感じられることが心の燃料になるかもしれません。
つまり、「職務資源を増やしましょう」と言っても、何を増やせばよいかは現場によって変わります。全員に同じ栄養ドリンクを配れば元気になる、というほど人間は単純ではありません。人の心は、なかなか注文の多い定食屋です。
次に注意したいのは、支えを増やせば、どんなに負担が大きくても大丈夫という話ではないことです。
ここを間違えると、少し危険です。
たとえば、「上司が優しいから長時間労働でも大丈夫」「同僚が助けてくれるから仕事量が多すぎても問題ない」という話にはなりません。支えは大切ですが、負担があまりにも大きすぎると、やはり人は疲れてしまいます。
どれだけふかふかの座布団を用意しても、その上に冷蔵庫を乗せられたら座布団も困ります。支えは万能クッションではありません。
だから、職場改善を考えるときは、「支えを増やす」だけでなく、「負担そのものを減らす」ことも必要です。業務量の見直し、役割の整理、締切の調整、人員配置、休憩の確保。こうした現実的な改善を抜きにして、「やりがいを持とう」「感謝し合おう」だけで済ませるのは、少しきれいごとになってしまいます。
また、このモデルは職場環境を見るうえで役に立ちますが、個人の事情をすべて説明できるわけではありません。
体調、家庭環境、睡眠、経済的な不安、過去の経験、人間関係の感じ方など、働く人の状態にはさまざまな要素が関わっています。同じ職場で同じ仕事をしていても、ある人には耐えられる負担が、別の人にはとても重く感じられることもあります。
これは「どちらが弱い」という話ではありません。人によって持っている荷物も、歩いてきた道も、足元のぬかるみも違うということです。
だから、職務要求・資源モデルを使うときは、「この人には、どんな負担が大きく感じられているのか」「この人にとって、本当に支えになるものは何なのか」と、個別に見る姿勢が大切です。
もうひとつ大事なのは、この論文は職務要求・資源モデルの考え方を整理した、レビュー的な論文であるという点です。
つまり、ひとつの実験で「これが原因です」と断定したというより、これまでの研究をもとに、仕事のストレスややる気を説明する枠組みをまとめたものです。だからこそ便利で広く使える一方で、実際の職場に当てはめるときには、その職場の状況に合わせて慎重に考える必要があります。
理論は、現実を見るためのメガネです。
よいメガネをかけると、ぼんやりしていたものが見えやすくなります。でも、メガネをかけたからといって、世界のすべてが一瞬で説明できるわけではありません。ときにはレンズを拭く必要もありますし、見る角度を変える必要もあります。
この論文から学べるのは、「仕事のストレスは、負担と支えのバランスで考えると見えやすくなる」ということです。
ただし、それを使うときには、「職場によって事情は違う」「人によって支えになるものは違う」「支えがあっても過度な負担は危険」「理論だけで現実を決めつけない」という視点も忘れないことが大切です。
職務要求・資源モデルは、職場を見るための強力な道具です。
でも、道具は使い方が大事です。包丁があれば料理はできますが、包丁だけで晩ごはんが完成するわけではありません。材料を見て、火加減を見て、食べる人のことを考えて、ようやく料理になります。
このモデルも同じです。
大切なのは、理論を振りかざすことではなく、働く人の現実を少しでも丁寧に見るために使うことです。
そう考えると、この論文は「職場のストレスを一発で解決する答え」ではなく、「職場のしんどさを見落とさないための、よくできた懐中電灯」のようなものだと言えます。
暗い場所に光を当てることはできます。
でも、そこから何を直し、誰と話し合い、どんな支えをつくっていくかは、私たちが現場で考えていく必要があるのです。

まとめ:仕事のストレスは「負担」と「支え」のバランスで見えてくる
この論文が教えてくれる一番大事なことは、仕事のストレスを「本人の弱さ」や「仕事量の多さ」だけで考えないほうがいい、ということです。
もちろん、仕事量が多ければ疲れます。締切に追われ、対応に追われ、気づけば頭の中でタスクたちが運動会を始めている。そんな状態が続けば、誰だってぐったりします。
でも、職務要求・資源モデルは、そこでもう一歩だけ深く見ます。
人を疲れさせるものがある一方で、人を支えるものもある。仕事の負担が大きくても、相談できる人がいる、自分で工夫できる、努力を認めてもらえる、成長を感じられる。そうした支えがあれば、人は「大変だけど、なんとかやっていけそう」と思いやすくなります。
反対に、仕事量がそこまで多くなくても、誰にも相談できない、がんばりが見えない、自分で決められない、感謝もフィードバックもない。そんな職場では、心のバッテリーが静かに減っていきます。しかも困ったことに、心の充電残量はスマホみたいに数字で表示されません。「あれ、なんか最近ずっとしんどいぞ」と気づいたころには、残り5%だったりします。
この論文の面白さは、仕事のストレスを「忙しいかどうか」だけでなく、「支えがあるかどうか」まで含めて考えたところにあります。
つまり、燃え尽きを防ぐには、負担を減らすことが大切です。でも、それだけではありません。支えを増やすことも大切です。
仕事量を見直す。優先順位を整理する。相談できる関係をつくる。本人に工夫する余地を渡す。努力をちゃんと見える形で認める。成長を感じられる機会をつくる。
こうした一つひとつが、働く人の心を支える資源になります。
職場づくりというと、大きな制度改革や立派な仕組みを想像しがちです。もちろん、それも大切です。でも、実際には「困ったら一緒に考えよう」「ここは任せるね」「助かりました」「前よりできるようになっていますね」といった小さな言葉や関わりが、人の心を支えることもあります。
職場の資源は、豪華な設備だけではありません。人と人とのあいだにある、見えない足場のようなものでもあります。
この考え方を知ると、仕事で疲れたときの見方が少し変わります。
「自分は弱いのかな」と責める前に、「いま、自分にはどんな負担がかかっているのか」「その負担に見合う支えはあるのか」と考えられるようになります。
これは、自分を甘やかすことではありません。むしろ、自分の状態を冷静に見るための大切な視点です。雨の日に「自分の根性が足りないから濡れるんだ」と考えるより、「傘が必要だな」と考えるほうが現実的です。心にも、傘が必要な日があります。
そして、この論文は管理職や支援者にとっても大切なヒントをくれます。
誰かが疲れているとき、「もっとがんばれ」と言うだけでは足りないことがあります。その人の負担は何か。支えは足りているか。相談できる相手はいるか。仕事の進め方に工夫の余地はあるか。認められる機会はあるか。
そうやって見ることで、人を責める職場から、人を支える職場へ少しずつ近づいていけます。
職務要求・資源モデルは、仕事のしんどさを見つめるための、よくできた心の地図です。
その地図には、疲れの山も、プレッシャーの谷も、孤独のぬかるみも描かれています。でも同時に、サポートの橋、裁量の道、承認の灯り、成長の広場も描かれています。
働く人が燃え尽きるか、前向きに働けるかは、本人の気合いだけで決まるわけではありません。
どんな負担があり、どんな支えがあるのか。
そのバランスを見つめることが、仕事のストレスを理解し、働きやすい職場をつくるための第一歩なのです。

あとがき
今回、バッカーとデメルーティの「職務要求・資源モデル」の論文を読んでいて、私はずっと「仕事のしんどさって、やっぱり根性だけで片づけたらあかんよなあ」と思っていました。
仕事で疲れている人に対して、「もっと前向きに考えよう」「気にしすぎだよ」「みんな大変なんだから」と言ってしまうことがあります。もちろん、言う側に悪気がないことも多いです。励ましたい気持ちから出ている場合もあります。
でも、疲れている本人からすると、「いや、その前向きになるための燃料がもう空なんですけど……」ということもあるわけです。心のガソリンスタンドが閉店しているのに、「さあ高速道路に乗ろう!」と言われても、車は静かにハザードを焚くしかありません。
この論文がいいなと思うのは、人の疲れを「本人の弱さ」だけに閉じ込めないところです。
「その人にどんな負担がかかっているのか」
「その負担を支えるものはあるのか」
「相談できる人はいるのか」
「自分で工夫できる余地はあるのか」
「がんばりはちゃんと見えているのか」
そういうふうに、働く人を職場全体の中で見ようとしてくれます。これは、とてもやさしい視点だと思います。
私は、心理学の論文を読む楽しさは、専門用語を覚えることだけではないと思っています。もちろん、専門用語も大事です。「職務要求」「職務資源」「ワーク・エンゲイジメント」なんて言葉を知ると、ちょっと賢くなった気もします。頭の中に小さな白衣の研究者が住み始めます。
でも、それ以上に大事なのは、「あ、自分だけの問題じゃなかったんだ」と思えることではないでしょうか。
仕事で疲れたとき、私たちは自分を責めがちです。「自分の能力が足りない」「自分は弱い」「もっと頑張らないと」と、心の中で反省会を開いてしまう。しかもその反省会、だいたい議長が厳しすぎます。発言者も全員自分。閉会時間も未定。なかなかつらい会議です。
でも、この論文を読むと、その会議に少し別の議題を出せるようになります。
「そもそも、いまの負担は大きすぎないか」
「支えが少なすぎないか」
「助けを求められる環境になっているか」
「がんばりが見えない仕組みになっていないか」
そう考えられるだけで、少し呼吸がしやすくなります。
もちろん、職場の問題をすべて理論だけで解決できるわけではありません。現実の職場には、事情もあります。人手不足もあります。予算もあります。謎のExcelもあります。なぜこの表はここで結合されているのか、という人類永遠の問いもあります。
それでも、職務要求・資源モデルは、職場を見るためのよい道具になります。
「この人はやる気がない」と決めつける前に、「やる気が育つ資源はあるだろうか」と考える。
「この人は疲れやすい」と見る前に、「疲れやすくなる負担が続いていないだろうか」と考える。
「もっと頑張れ」と言う前に、「何を減らし、何を足せば働きやすくなるだろう」と考える。
この視点があるだけで、職場の見え方はかなり変わると思います。
特に私は、「支え」は大げさなものでなくてもいい、というところに希望を感じます。
立派な制度や大きな改革も大切です。でも、日々の職場では、「大丈夫ですか」「一緒に確認しましょう」「そこ助かりました」「この部分、前よりよくなっていますね」という小さな言葉が、人の心を支えることがあります。
たった一言で、心の中に小さな椅子が置かれることがあるんです。そこに少し座れるだけで、人はまた立ち上がれることがあります。
働く人に必要なのは、いつも強くあることではないのだと思います。
疲れたら休めること。困ったら相談できること。工夫していいと思えること。失敗しても終わりではないと思えること。がんばりが誰かの目にちゃんと届くこと。
そういう小さな支えが積み重なって、人は「もう少しやってみよう」と思えるのではないでしょうか。
この論文は、職場のストレスを冷たく分析しているようで、実はとても人間くさい論文だと感じました。
人は機械ではありません。入力すれば出力する、という単純なものではありません。負担が重ければ沈むこともあるし、支えがあれば踏ん張れることもある。認められれば力が湧くこともあるし、孤独だと小さな仕事でも重く感じることがある。
だからこそ、働く人を見るときには、能力や性格だけでなく、その人がどんな環境の中で働いているのかを見たい。
「アドラーの昼寝」では、心理学の論文をむずかしい棚にしまい込むのではなく、日々の生活にそっと持って帰れる形で紹介していきたいと思っています。今回の論文も、まさにそんな一本でした。
仕事で疲れたときは、まず自分を責める前に、少しだけ立ち止まってみてください。
いま、自分を疲れさせているものは何か。
いま、自分を支えてくれているものは何か。
そして、少しでも増やせる支えはないか。
その問いは、明日の働き方を少しだけやさしくしてくれるかもしれません。
仕事のストレスは、気合いだけで乗り越えるものではありません。
負担を見つめ、支えを増やし、人が人らしく働ける場所を少しずつ整えていくものです。
そんなことを考えながら、私はこの論文を閉じました。
そして心の中で、そっと思いました。
職場に必要なのは、根性の拡声器より、支えの小さな灯りなのかもしれない、と。

制作ノート
出典論文:Bakker, A. B., & Demerouti, E. (2007).
The Job Demands-Resources model: state of the art.
Journal of Managerial Psychology, 22(3), 309–328.
DOI:10.1108/02683940710733115
掲載・確認先:Emerald Insight / Google Scholar / Eindhoven University of Technology Research Portal
記事について:本記事は、上記論文の内容をもとに、一般の読者向けに要約・解説したものです。原文の趣旨を尊重しつつ、読みやすさを重視して再構成しています。
制作体制:本記事は、GPT-5.5 Thinking を用いて下書きを作成したうえで、当サイト管理人・阿部牧歌が内容を確認し、表現や流れを整えながら仕上げています。機械の速さと、人の目と感覚の両方を生かしながら、読みやすく信頼できる記事づくりを目指しています。




