アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)の論文一覧:「できるかも」を心の発電所にした、自己効力感の名エンジニア

アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)の論文を読む女性
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アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)のプロフィール

アルバート・バンデューラは、「人は、言われて覚えるだけじゃない。人の姿を見て、こっそり学んでいるんです」と教えてくれた心理学者です。1925年にカナダで生まれ、長くアメリカのスタンフォード大学で研究を続けました。人の心を、ボタンを押せば反応する機械のようには見ませんでした。周りの人、これまでの経験、自分の考え。この三人組が、毎日わちゃわちゃ相談しながら行動を決めていると考えたのです。

彼の有名な研究では、子どもが大人の行動を見るだけで、そのまねをすることが示されました。つまり私たちは、先生や親、友人、動画の中の人まで、知らないうちに「人生のお手本帳」として読んでいるのかもしれません。だからこそ、バンデューラは「良いことを教えるなら、まず大人がやって見せよう」と、静かにこちらへ宿題を出してきます。

そして彼の大発明が、「自分ならできるかもしれない」という感覚です。これは、根拠のない気合いではありません。小さくても成功した経験や、似た人ががんばる姿、応援の言葉などから育つ、心の中の小さな発電所です。失敗しそうな日に、すぐ逃げずに一歩だけ動ける力。その正体を、バンデューラは丁寧に言葉にしました。1977年の論文は、この考えを心理学の大きな道しるべにした一作です。

「才能があるから挑戦する」のではなく、「少しやれたから、次もやれそうになる」。バンデューラの研究は、そんな人間の成長のからくりを、やさしく、でもかなり本気で解き明かしたものです。気合いが迷子の日にも、そっと読んでみたくなる研究者です。

参考文献・確認先:Albert Bandura 公式サイト / Google Scholar:Albert Bandura 論文・引用情報 / PubMed:Albert Bandura 関連論文

阿部牧歌(管理人)
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アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)の研究から学べること

バンデューラの研究から学べることは、意外と身近です。人は「よし、教わったから完璧にできるぞ!」と急に変身するわけではありません。むしろ、だれかがやっている姿を見て、「あ、それでいいのか」「自分にも一回くらいならできるかも」と、心の中で小さな練習を始めます。

たとえば、仕事で落ち着いて電話をする先輩を見て、「あんなふうに一度メモを取ればいいのか」と学ぶ。料理動画を見て、「包丁さばきは無理でも、味つけなら真似できそう」と思う。人は毎日、知らないうちに“見て学ぶ学校”へ通っているわけです。校長先生は、だいたい目の前の人です。

もう一つ大切なのが、「自分にもできそう」という感覚です。これは、根拠なく胸を張ることではありません。小さな成功を重ねたり、似た立場の人ができている姿を見たり、だれかに「前よりできてるよ」と声をかけてもらったりして、少しずつ育つものです。いきなり富士山を登る自信はなくても、「今日は靴ひもを結んで家を出られた」なら、それは立派な一歩です。

バンデューラは、人を変えるには「がんばれ!」だけでは足りないと教えてくれました。できる見本を見せること。小さく試せる場をつくること。できたことを一緒に見つけること。この三つがそろうと、人の心の中にある小さな発電所が、じわりと動き出します。人生は気合いの大声大会ではなく、「できるかも」を育てる園芸なのかもしれません。

阿部牧歌(管理人)
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アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)の論文一覧

1.『「できるかもしれない」が行動を変える。自己効力感で読み解く、変化の統一理論』アルバート・バンデューラ(1977)

Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84(2), 191–215. DOI:10.1037/0033-295X.84.2.191

「自分には無理かも」で、人生のスタートボタンを押せない日があります。そんな心に、バンデューラは「待って、能力より先に“できそう”が大事です」と声をかけました。

この論文が探ったのは、人が行動を始めるか、途中でへこたれず続けるかを左右する「自分ならやれそう」という感覚です。筋トレ、禁煙、発表、対人関係。やることは違っても、心の中には毎回、小さな審査員がいます。「本当に君、いける?」と。

バンデューラによると、この感覚は気合いの缶詰ではありません。自分で少しできた経験、人がうまくやる姿、励ましの言葉、緊張したときの身体の受け取り方。こうした材料から育ちます。つまり自信は、空から降ってくる王冠ではなく、小さな成功をコツコツ煮込んだスープなのです。

「できるから動く」のではなく、「少し動けたから、できる気がしてくる」。行動を変えたい人ほど、この論文は心の取扱説明書になります。

阿部牧歌(管理人)
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この論文の要約を読む
【心理学論文】「自分にもできる」が人生を動かす。自己効力感を生んだバンデューラの名著をやさしく要約
【心理学論文】「自分にもできる」が人生を動かす。自己効力感を生んだバンデューラの名著をやさしく要約
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